Googleで検索しても引っかかってしまうほど、「ハイトラ」という
言葉はそれなりに残ってます。今はCompaqに吸収されて
しまった、旧DEC(日本では日本DEC)の出していたノートパソコン
の上位モデル、Digital HiNote Ultraの愛称です。他に"DHU"と
いう略称も流布しているようです。"Ultra"が付かない、普通の厚
みのモデルもありましたが、こちらは何と呼んでいたのでしょうね。
素直に「ハイノート」でしょうか。
最初に486時代にモノクロモデルを含むモデルが投入され、その
薄型と高価格と故障の多さがセンセーションを巻き起こし、Pentium
を搭載して少し厚くなった二代目も、やはり薄さと高価格で目立って
いました。
XGAを搭載したDHU2000モデルはもう孤高の超高値で、DECの
商売下手を感じました。
シチズンが製造していたようで、高価格なのは自社生産でなかった
というのも関係あるかもしれません。またWebサイトを色々と見てい
くと、液晶のヒンじ部の破損がモデルを問わず多いようです。
All about ThinkPadの作成の時、TP560を評して、先発のDECの
HiNoteをあっさり逆転、と書いたのは、やはり「価格」が大きな要因
だったと思います。マシン底部に装着できる専用のCD-ROMドライブ
といい、デザインと拡張性は優れていたと思いますが、私もマシンを
前にして、これ高いんだよねぇ、と言ったことを覚えています。
Web上では初代の発売日の情報を見つけるに苦労しました。
1994年か1995年頃、という話です。ThinkPadでヒットしたTP230Csが
1994/06、ThinkPadで最初のIntelのSL-Enhanced 486搭載(486SL
ではなく)マシンが出たのが1994/04のTP755Cですから、それ以降
ですね。個人ユーザーの感想とか見ていると、先にTP230Csが出て
いたようなので、1994年6月以降と思われます。DECの歴史につい
て述べたサイトで1994/12とあるので、それを採用しました。
旧DECのマシンの情報は存続会社のCompaqのホームページに一部
残っています。もっとも、コンパックがHPと合併してしまうと、またホーム
ページの情報も変わってしまうのでしょうから、早めに仕様だけでもメモ
っておいた方がいいだろうと思い、主な部分だけ抜書きしています。
http://www.axsx.co.jp/meikido/DHU1.htm
中古ノートパソコン価格(2001/08月28日現在)
を見る限りでは、初代のCT475(DX4)では
本体8MB+増設16MBという構成のようです。HDDが約320MB、着脱式FDD。
下に装着するCD-ROMがMobileMedia/6Xというオプションです。初代、二代目
(DHU/DHU2)のどちらにも取り付けできるかどうかはちょっと不明です)。
6倍速でスピーカー、ジョイステッィクポート、ステレオ2スピーカー+ウーハーと
いうものです。当時のことを考えるとSCSI仕様と思われます。Thinkpadにも
TP75X系のドッキングステーションといったオプションで同様のものがあった
かもしれません。もっともThinkPadにあれをつけると、下手なデスクトップ並に
なっていたでしょうから、格好良さでは敵いません。
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/1968/mypc/dhu.html
DEC Digital HiNote Ultra
http://www.compaq.co.jp/dec/windows/products/hardware/hinote/ultra/ultra.htm
Digital HiNote Ultra
スリムで軽いから、持ち運びがラクラク! ・ 薄さ: 30.5mm 軽さ: 1.8Kg
スリムなのに大画面 ・ 9.5インチ大型液晶 ・ Chips&Technology 1024x
768の仮想画面
ディスプレイ: 9.5インチ TFT, DSTNもしくは STN
重量: 1.8Kg
外形寸法: 280x216x25.5(モノクロモデル)
280x216x30.5(カラーモデル)
同時に売られていたHiNoteの仕様はDECpc 425NM/425NCで
重量: 3.0Kg(モノクロモデル)3.2Kg(カラーモデル)外形寸法: 299 x215 x55
ですので、それなりにインパクトのある薄さでした。
DHU2はDHUから一年後に発表されたようです。
http://www.compaq.co.jp/dec/windows/products/hardware/hinote/ultra2/ultra2.htm
DIGITAL HiNote Ultra II
・ 薄さ: 28.2mm − CTS5100/CTS5120/CTS5133モデル
30.5mm − LTS5133/LTS5150モデル
・ 重量: 1.8Kg(本体+バッテリパック) − CTS5100/CTS5120/CTS5133モデル
1.9Kg(本体+バッテリパック) − LTS5133/LTS5150モデル
・ 液晶画面: 10.4インチ大型液晶 − CTS5100/CTS5120/CTS5133モデル
11.3インチ大型液晶 − LTS5133/LTS5150モデル
・ ビデオ: Chips&Technology 65548 800 x600ドット(液晶画面)
1024 x768ドット(液晶画面・仮想スクリーン/外部
CRT) 65536色表示可能
外形寸法: 280 x216 x28.2 − CTS5100/CTS5120/CTS5133モデル
280 x216 x30.5 − LTS5133/LTS5150モデル
http://www.compaq.co.jp/dec/windows/products/hardware/hinote/ult2k/ult2k.htm
DIGITAL HiNote Ultra 2000
CPU MMX-166/266 16-144MB HDD 3/4GB
外形寸法 305 x249 x36 重量 本体のみ(リチウムイオンバッテリ含む) 2.7Kg
FDドライブ装着時 2.9Kg CD-ROMドライブ装着時 3.0Kg
DHU2000は、厚さ36mmになっています。
Never Forget DEC HiNote Ultra へ
【仕様等】
http://www.compaq.co.jp/dec/windows/products/hardware/hinote/ultra/ultra.htm
Digital HiNote Ultra グッドデザイン特別賞に輝く!!
I WON! 平成7年度の通産省グッドデザイン特別賞を受賞「PC Laptop Computer」誌で年間最優秀製品を受賞
外観説明 FDDドック取付時FDDドック取外時キーボードスタンド兼バッテリを折り曲げた状態
スリムで軽いから、持ち運びがラクラク! ・ 薄さ: 30.5mm 軽さ: 1.8Kg
・ 必要な時だけ取り付けられ、置き場所を取らないFDDドック ・ 超小型のACアダプタ
・ リチウムイオンバッテリーで軽量化、長時間使用可能
キー入力がし易い設計 ・ 大型キーボード: A4変形 フルキーピッチ:
18mm キーストローク: 3mm
大型パームレスト トラックボール: 16mm キーボードに傾斜をつけられる、バッテリーパック
スリムなのに大画面 9.5インチ大型液晶 Chips&Technology 1024x
768の仮想画面
スリムなのに機能を削らず、高性能 ・ 赤外線通信ポート装備:
HP-SIR互換
ESSサウンドコントローラ装備 内蔵マイク、内蔵スピーカ装備 マイク、ヘッドフォン端子装備
PCMCIA Type-I/II x2orType-III x1装備可能
RS-232C端子標準装備 パラレルポート標準装備 CRTポート標準装備:
LCDとの同時使用可能
MobileMedia ・ 取付け後の薄さわずか、53mm ・ 取付け後の軽さわずか、2.62Kg(本体:
0.82Kg)
・ 2倍速モデルと4倍速モデルを用意 ・ 3スピーカーシステム(前面ツィータ
x2, 底面ウーファー x1)
・ 16ビットサウンドシステム内蔵 ・ MIDI/ジョイスティック兼用ポート装備
・ 使用に際してケーブルの接続は必要ありませんので、持ち運びがラクラク!
・ 電源は Ultra本体から供給しますので、専用ACアダプタは不要
・ CD-ROMドック「モービルメディア」は電源を入れたままのホットインサーションが可能
・ 取付け/取外しはワンタッチ (注) 当オプションは HiNote
Ultra 450, 475シリーズ専用です。
Digital HiNote Ultraシリーズ
機種: 433, 433C, 450C, 475CT
CPU: SL Enhanced 486SX/33MHz, DX2/50MHzまたは DX4/75MHz
メモリ: オンボード 4MB(DX/33MHz, DX2/50MHzモデル)
オンボード 8MB(DX4/75MHzモデル)
DIMMソケット x1(最大 16MB追加可能)
ディスク: 180, 340MBもしくは 540MB
ディスプレイ: 9.5インチ TFT, DSTNもしくは STN
ビデオ: Chips&Technology 512KB(DX/33MHz) 1MB(DX2/50MHz, DX4/75MHz)
外部モニタポート装備
サウンド: ESSコントローラ 内部スピーカ/マイク マイク入力/スピーカ出力端子
赤外線ポート: HP-SIR互換
スロット: PCMCIA Type II x2もしくは Type III x1
バッテリ: リチウムイオン 駆動時間 3-6時間
重量: 1.8Kg
外形寸法: 280x216x25.5(モノクロモデル)
280x216x30.5(カラーモデル)
同時に売られていたHiNoteの仕様はDECpc 425NM/425NCで
重量: 3.0Kg(モノクロモデル)3.2Kg(カラーモデル)外形寸法: 299 x215 x55
ですので、それなりにインパクトのある薄さでした。
http://www.compaq.co.jp/dec/windows/products/hardware/hinote/ultra2/ultra2.htm
DIGITAL HiNote Ultra II
グッドデザイン特別賞に輝いた HiNote Ultraから1年...
更にスリムになりました! これが真のモーバイルPCです
・ 薄さ: 28.2mm − CTS5100/CTS5120/CTS5133モデル
30.5mm − LTS5133/LTS5150モデル
・ 重量: 1.8Kg(本体+バッテリパック) − CTS5100/CTS5120/CTS5133モデル
1.9Kg(本体+バッテリパック) − LTS5133/LTS5150モデル
・ FDD: 必要な時だけ取り付けられ、置き場所を取らないFDDドック
・ AC電源: 超小型のACアダプタ
・ バッテリー: リチウムイオンバッテリーで軽量化、長時間使用可能
スリムなのに、更なる大画面化!
・ 液晶画面: 10.4インチ大型液晶 − CTS5100/CTS5120/CTS5133モデル
11.3インチ大型液晶 − LTS5133/LTS5150モデル
全機種TFT採用 65536色
・ ビデオ: Chips&Technology 65548 800 x600ドット(液晶画面)
1024 x768ドット(液晶画面・仮想スクリーン/外部
CRT) 65536色表示可能
Windows 95にも余裕のハイパフォーマンスノートPC
・ CPU: Pentium 100, 120, 133, 150MHz採用
・ キャッシュ: パイプライン・バースト 256KB
・ メモリ: オンボード 8MB −56MB DIMMスロット x2
・ HDD: 1.08GB/1.35GB/1.44GB リムーバブルタイプ
キー入力がし易い設計
・ 大型キーボード:A4変形 フルキーピッチ:18mm キーストローク:3mm
・ 大型パームレスト: 16mmの大型トラックボール
・ バッテリー: キーボードに傾斜をつけられます
スリムなのに機能を削らず、高性能
・ 赤外線通信:HP-SIR互換赤外線通信ポート装備
・ サウンド:ESSサウンドコントローラ装備
内蔵スピーカ装備 外部スピーカ端子装備 内蔵マイク装備 外部マイク端子装備
マイク、ヘッドフォン端子装備 ・ PCMCIA:Type-I/II x2 or Type-III
x1装備可能
PCMCIA付き FDDドックをオプションで用意 最大 Type-I/II x4 or Type-III
x2まで拡張可能
・ シリアル:RS-232C端子 x1 パラレル:セントロニクス準拠 CRT:液晶画面との同時使用可能
・ マウスポート:PS/2仕様(キーボードポートと兼用) キーボードポート: PS/2仕様
・ BIOS: 必要な時にいつでも設定画面を呼び出せます
持ち運びの多いノートこそ、安心のサポート体制を
・ 3年間無償修理保証 持ち込み修理 メーカー異色の 101英語キーボード交換サービス
モービルメディア
・ 使用に際してケーブルの接続は必要ありませんので、持ち運びがラクラク!
・ 取付け後の薄さわずか、50.7mm(CTSモデル)
・ 取付け後の軽さわずか、2.62Kg/本体:0.82Kg(CTSモデル)
・ 6倍速ドライブを採用
・ 迫力の3スピーカーシステム(前面ツィータ x2, 底面ウーファー x1)
・ 16ビットサウンドシステム内蔵
・ MIDI/ジョイスティック兼用ポート装備
・ 電源は Ultra II本体から供給しますので、専用ACアダプタの接続は不要
・ CD-ROMドック「モービルメディア」は電源を入れたままのホットインサーションが可能
・ 取付け、取外しはワンタッチで簡単
ポートリプリケータ 10BASE-2/T(*) * Ethernetコントローラ内蔵タイプ
スペック
機種: CTS5100, CTS5120, CTS5133 LTS5133, LTS5150
CPU: Pentium 100, 120, 133, 150MHz
キャッシュ: 256KB パイプライン・バースト仕様
メモリ: 標準: オンボード 8MB−56MB
DIMMソケット x2 1枚単位の追加可能
ディスク: 1.08GB−CTS5100/CTS5120モデル 1.35GB−CTS5133/LTS5133モデル
1.44GB − LTS5150モデル 取り外し可能
ディスプレイ: 10.4インチ TFT − CTS5100/CTS5120/CTS5133モデル
11.3インチ TFT − LTS5133/LTS5150モデル
ビデオ: Chips&Technology 65548 1MB 外部モニタポート装備
サウンド: ESSコントローラ 1688 DOS使用時 8bit SoundBlaser互換
スピーカ: モノラルスピーカ内蔵 マイク: モノラルマイク内蔵
マイク入力端子: ステレオミニピン端子 スピーカ出力端子: ステレオミニピン端子
赤外線ポート: HP-SIR互換 スロット: PCMCIA Type
II x2もしくは Type III x1
バッテリ: リチウムイオン 駆動時間 2-4時間
重量: 1.8Kg(本体+バッテリパック) − CTS5100/CTS5120/CTS5133モデル
1.9Kg(本体+バッテリパック) − LTS5133/LTS5150モデル
外形寸法: 280 x216 x28.2 − CTS5100/CTS5120/CTS5133モデル
280 x216 x30.5 − LTS5133/LTS5150モデル
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