デザインを調べる過程でノートパソコンの素材に興味が湧いたので
バッテリーもある程度は調べていたのですが、先に材質について
記録する事にします。
ThinkPadの材質は単純なプラスチック(ABS)からガラス繊維強化プラスチック(GRP)や
炭素繊維複合材料(CFRP)と進化し、最近はマグネシウム合金やチタン強化炭素プラ
スチックやチタン混合素材も使われています。
金属系素材については他社の製品についても一緒に調べてみました。幾つかの素材
を複合して使っているのは何もIBMだけではなく、各社も色々やっていました。
全ての製品を網羅するなど大それた事は考えていませんが、できる範囲で流れを
調べています。何回かに分けて記載する予定です。
ThinkPadで簡単にまとめると
初期 ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)
TP220 マグネシウム
TP700,720C〜 ABS+CFRPのシャーシ(骨組み)
TP750C〜 CFRP(炭素繊維複合材料)(コンプレッション処理済)
TP360C〜 CFRTP(サーモプラスチック(熱硬化性樹脂)
TP560 CFRP:ディスプレイ/GRP(GFRP):本体
TP A/T チタン強化炭素プラスチック(CFRP)
TP X20 酸化チタンウィスカ混合CFRP,マグネシウム合金,CFRP,ABS
TP s30 マグネシウムを配合したアルミニウム合金,CFRP
Webで出ている話はIBMのサイトでもTP240/570以降のものしか見つからないため
それより古いモデルについてはAll about ThinkPadを参照しています。
なお、一般的なプラスチックのABSについては価格が安そうなため、特に書いてな
くても部分によって使われている可能性があります。X20では液晶の周りにという
記事があったので書いていますが、それ以外のモデルについては判りません。