ThinkPadは丈夫?

不定期コラム Vol.288
2001/06/27作成

ThinkPad Club勝手に連動企画、第3弾です。

All about ThinkPadにはThinkPadに対して行われる数々のテストに
ついて紹介されていました。今の日本IBMのサイトではあまり紹介
されていませんね。例えばThinkPadアナザ・ストリーの項にその一端
を見る事ができます。
http://www-6.ibm.com/jp/pc/thinkpad/technology/other.shtml

それ以外では
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/990421/ibm.htm
 99/04/21 IBM、「ThinkPad 570」のテクニカル・セミナーを開催
http://www.ascii24.com/24/news/topi/article/1999/07/07/603233-000.html
 99/07/12 日本アイ・ビー・エムが大和事業所を公開
あるいは
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/2871/column/200/colm_210.htm
 IBM大和事業所見学会(1)以下のツリー
  でも少し紹介しています。

こういう事実が少ないながらも広報されてきた事、及び、長年のPCの
モバイルシーン(最近はモバイルというと携帯の意味になってしまいま
すが)を引っ張ってきたIBMに対する信頼と実績が、「TPは丈夫」という
名声を産んできたのだと思います。

私もTP220以降、TP530CS、NOSチャンドラー、TP560、570と色々な
マシンで会社と自宅の間、時には旅行や帰省する際に肌身放さず持ち
歩いて来ました。前回も書いた通り、相当ラフなユーザーですから、PC
を裸でナップザックに入れるなんてのは日常茶飯事でした。それでも用
意に壊れないTPにホント、感心したものです。

今までの「丈夫なThinkPad、タフなThinkPad」といった声望は事実と私は
胸を張って言えます。でも、問題は「現在もそうか」なんですね。

あれほどのテストを繰り返したはずなのに、TP240以降これでもか、これ
でもか、と発生しまくる数々の不具合の書きこみ。一つには例えばOSが
新しくなったりしてドライバやBIOSがうまく対応しきれないような面があっ
たと思います。TPi1200の音源の問題なんかまさにこれです。省電力の
不具合に関しては時間が解決すると思っていましたが、ようやく解決に
向けて進んでいるようです。

こういう使い勝手の面は完全に防ぎきれるものではないので、私は気に
していません。それよりも問題に思っているのはTP240、TP570のシリー
ズで多発するディスプレイの内部のフレキシブルケーブルの取りまわしが
まずくて障害に至るケースです。モバイルに関しては他者より優れていて
ノウハウも豊富だと思っていたのがこの有様です。

私としてはTP240以前と、TP240以後と時期を分けてTPの品質を考えざる
を得ません。

HDDに関しては経年劣化したもので故障が多くなるのは仕方ないと思いま
す。でも買ってきたばかりで箱から出したばかりのTPi1459のDBCAという
型番のHDDがうなりを挙げたのにはがっかりしました。でも発売から間も無
いX20のHDD障害の続出はThinkPadの従来の評価が瓦解してもおかしくな
い事態だと思います。自社生産しているHDDではなくてなんで日立なのか
は判りませんが、わずかのコストをけちったせいで将来に響く大きなミスを
してしまったのではないでしょうか。無論IBMのHDDでも癖の悪いのがある
ので、必ずしもIBM製のHDDにすれば安心というものではないのでしょうが。


現時点では「ThinkPadが丈夫」という評価に対しては、「過去は絶対的優位
があったが、今は他社との相対評価において」と注釈をつけざるを得ません。
残念ですが。でもこの相対的優位がまだ実感できるからこそ、未だにThinkPad
から離れようとはしない訳です。


次回は、何故ThinkPadを買い続けるのか、について触れる予定です。



一つ前へ
一つ後へ
コラム Indexへ
トップページへ