最高のThinkPad

不定期コラム Vol.286
2001/06/25作成

ThinkPad Club勝手に連動企画、第2弾(第一弾はTPiの評価ね)です。

ThinkPad資料館にしろ、ThinkPad Clubにしろ、ThinkPadが他社の
製品とは違った何かを持っているのに惹かれてWebサイトを作って
いるのだと思います。品質が悪ければ文句も言うし、その論拠にな
るようアンケートを取ったり、と、やっていることはIBMべったり、Think
Pad翼賛会というようなものではありません。まぁ色眼鏡で見る人間
はどこにでもいますから放っておけばいいでしょう。

最近は新製品に全然縁が無い生活で非常に悲しいのですが、これ
も時の運です。いつか一斉切り換えとかあるかもしれませんし。

今回の記事作成に関しては主にThinkPad Loveのカタログ倉庫への
(無断)リンクを使わせて頂きました。管理人さん、すみません。


で、今まで触ってきた中で個人的に最高というのは、平凡ですが
TP600シリーズです。TP600/E/Xと幾つかモデルがあり、TP600X
が性能的には一番ですが、TP600以降、基本的なデザインは変更
されていないので、一群として評価したいと思います。

普段TPi1157を使っているとやはりTP600のキーボードの良さが思い
出されます。打鍵音も含めてしっとりという感じで気にいっています。

ウルトラスリムベイによる拡張性の高さもポイントです。純正でもZIPド
ライブはありましたが、セカンドディスクアダプターによる様々なメンテ
作業のし易さは特筆すべきものです。当時の企業向け機種のTP390
のウルトラベイFX用のアダプターが非常に入手難であったのに対し、
TP600のオプションは若松通商経由等でバッタバッタと入手できました。
自分でCD-Rに換装することもできましたし。1998/05のTP600の初代
モデルから2000/05のTP A/Tシリーズの登場まで基本デザインの変
更無しにモデルが存在した事に最初のコンセプトの良さを感じます。

比較的頑丈なボディというのも挙げてもいいかもしれません。ただ初期
のモデルを中心に塗装剥げが多発したのはマイナスポイントですが、
IBMあ無料修理に応じたことで、かえって「誠実なIBM」というプラス評価
に結びつく可能性もありました。

2枚装着可能なDIMMスペースは十分なメモリ確保を約束しました。しか
もTP390のような狭っ苦しくて物によっては2枚装着できないようなセコい
設計はされていませんでした。

据え置き用途で使うのであれば、TP600シリーズをベストThinkPadとして
私は挙げるでしょう。ベスト・コンセプト賞ですね。


一方モバイルとなると、現時点ではやはり現在の母機、TPi1157を挙げざる
を得ません。ドッキングステーションのコンセプトはX20や他社の製品にも影
響を及ぼしています。そもそもはコンパックの方が早かったかもしれませんが
売れた者勝ちです。ということで、ベスト モバイルThinkPadはTPi1157です。
世間で不評な銀鼠色も個人的にはプラス評価です。取り回しは確かに少々
辛い面もありますが、まだX20をほとんど使っていないのでこちらは評価でき
ません。取り回し、コンパクトさよりもドッキングステーションによる拡張性の
高さで選びました。キーボードのペシャペシャ音は嫌いですけどね。


モースト・インプレッシブThinkPadとして世間に衝撃を与えたマシンとしては
懐古趣味と言われるかもしれませんが、やはりTP220ですね。あのビジネス
シヨウの興奮、IBMのFAXをパンクさせた予約の殺到、等、もうあんな事は
二度とないと思います。


ベスト・メカニカルThinkPad。IBMは過去にTrackPointやMwave、チルトアップ
式キーボード等色々な新機軸を開発してきました。現在でも進化は続いている
と思いますが、やはりバタフライ・キーボードを搭載したTP701C/CSですね。
既存概念をぶち破ったという意味では意表を突いたエラ張りキーボードのis30
も同じぐらい評価していますが、メカニカルという点では今いちかな。昨晩見た
Wild Wild Westが悪影響しているみたいです。

最近のA/Tシリーズは「ツール(道具)」と言うより感覚的には「製品」に
なっていてあまり愛着が起きにくくなってます。一つにはA20シリーズの
外装とかもあるのでしょうけど。性能は文句無しなんですけどね。


ベストデザイン賞はどうでしょうか。色々な考え方はありますが、現在のTPに
繋がる黒いカチッ、としたボディの発祥としてPS/55noteでも良いかな、と思い
ます。外装のデザインだけでなくて、内部の拡張の仕方とかも含めたトータル
なデザインという意味では弁当箱スタイルの祖になったTP750Cですね。
携帯して絵になるデザインは私が厚いパソコンを嫌いなのでTP53x系はパス、
個人の好みではTP235です。


ベストカタログ賞。最初のPS/55noteも力が入ったパンフでしたが、一目で
マシンの特性を表現したという意味でTP235のカタログです。別な意味では
TP230Csも捨てがたいのですが。中谷美紀さんだったかな。


ベスト・キャッチコピー賞は「大人の翼」です。
大人の翼はTP535とか、総合カタログとかRYOさんの起用も正解だったようで。


次回はワーストTPについて触れましょうかねぇ。


PS.読み返してみてTP560が入っていないのに気づいて何か賞をあげたくなりま
した。ひとつは「ロンゲスト・ライフ賞」。TP560という卓越したデザインでTP560/E/X/Z
と四世代も生き抜きました。もう一つは「ベスト・タフ・ガイ賞」です。携帯可能な重さの
マシンとしては群を抜くハードウェア面の剛性の高さを評価したいと思います。

更新日付を間違えていたのを直すついでに追加しました。


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