ケチな節約は..

不定期コラム Vol.278
2001/06/17作成

金曜の夜から頼まれ事の片付けにかかりました。一つは
PC300PL Slin TowerのHDD交換及びOSのWIN98化です。
予備の機械にリカバリーをかけて綺麗にしてからアプリ
ケーションを再インストールし、ネットワーク経由で
古いマシンからデータを移しました。問題はもう一台の
方で、最終的には翌日の昼過ぎまでかかってしまいまし
た。

ユーザーからキーボードが壊れたので見てくれとの連絡
があり、該当マシンを見るとTP560Eでした。急いでいる
というので、代わりの機械にHDDだけ載せかえるという
対応を決めて倉庫でTP560Eを探しましたが、一向に見つ
かりません。私もまだこのモデルが使われているとは思
ってなかったのですが、HDDをTP560X等にそのまま装着
するのもリスキーだと考え、結局定時の時間内の対応は
諦め、夕方にマシンを回収して別のマシンに入れかえる
ことにしました。

夕方までにTP600E 3AJ(PII-300)にリカバリーをかけて
マシンを用意し、ネットワーク経由でデータのCOPYを
しました。一通り終わったあと、そういえば年配の方
だし画面が大きい方がいいかな、と思い、リカバリー
待ちでHDDが抜いてあったTP770E(PII-266+14.1")にHDD
を載せ換えました。

このHDDというのは、元々TP560Zに標準についていた
DKLAとかいった4GBのもので、今やっているHDD換装
試験に伴って外していたものでした。TP560Z自体、画
面がSVGAだったので、安くなったXGAのTP600に押され
て実際の現場に配属しておらず、ほとんど未使用状態
だったのですが、さすがに1998年頃のHDDで大丈夫かな
ぁと、TP600Eでリカバリーをかける時にチラッと迷い
ました。

TP770Eでディスクの最適化をかけると通常の2、3倍の
時間がかかります。4GBで30分程度を要しました。ディ
スクパックを取り出して見ると高熱でした。で、最適
化が済んでからサウンドのテストをしようとスピーカ
ーのボリュームを標準の0から少しあげると、ピーギャ
ラギャラと物凄いノイズが発生します。しかもこの発
生するタイミングがHDDへのアクセスと同期している
ようなのです。

もう一台の仕舞ってあったTP770Eを取りだし、その中に
先ほどのHDDを入れると音がしなかったので、システム
ボードの故障かと思いました。ところが予備機のHDDを
うるさかったTP770Eに装着すると音は発生しません。
まさかと思い、新しいTP770Eの電源を入れると先ほど
の音が再発しました。これでHDDがヤバいと思い、交
換を決めました。

既に仕上がっていたHDDですから、できるだけ楽にした
いと思い、先日若松通商で買っておいたTP770Eのセカン
ドディスクアダプターを使って、TP770EでさっさとDrive
Imageのディスクコピー機能でやってしまおうと取りか
かりました。

DriveImageでディスクコピーをすると最新版のソフトで
はアップグレードを選択するとコピー元が、バックアッ
プを選択するとコピー先がつかえなくなるようでした。
IBMのHDDからのリカバリーを可能にしたD2Dの通常隠され
たイメージ収納領域のようなものです。

作業は既に深夜に突入していました。ほとんどCOPYが終
了してもうすぐ終わるという進行度が表示された頃、突
然予期せぬエラーが発生して複製が失敗しました、とい
った内容のメッセージが表示されました。唖然として
再起動をかけるとInvalid System Disk...と表示されま
す。WIN98SEの起動ディスクで起動して中を見るとあらか
た中身はあるようでした。A:>FDISK /MBR、A:>SYS C:と
やってみましたが、状況は変わりません。前のディスク
が入っているD:を見ようとすると、このディスクは使え
ません、と表示されます。DriveImageで複製作業が失敗
したのに、前のディスクを使えなくする過程は行われた
ようなのです。こんなことなら、前のドライブのイメー
ジを付くっておいて、それを復元すれば良かったですね。

今回新しいHDDとして使ったのは予備機のものですが、
そのためTP770Eで起動できる環境が無くなってしまいま
した。ディスクパックを分解し、HDDを取り出してTP600X
で見たりもしたのですが、属性変更の仕方が判りません
でした。ドライブレター自体が表示されないのです。

今度はそのHDDをデスクトップのPC300PLに繋ぐと認識さ
れました。そんなものかな、と思い、DriveImageでディ
スクイメージを取り、これを新しいHDDに復元しました。
この時点でデスクトップのPC300PLとTP600であったジオ
メトリーの件は忘れていました。復元したHDDをTP770E
に装着して起動すると黙ったままです。元のイメージが
壊れていたのか、ジオメトリーのせいなのかは判りませ
んでしたが、この時点でDKLAのデータを元に何とかする
のを諦め、一から作り直すことにしていました。既に朝
になっていました。疲労も感じたので、新しいHDD(DJSA
10GB)にTP770Eでリカバリーをかけた後、床に新聞紙を
敷いて仮眠しました。

ガガガガ、という騒音で目が覚めました。9:30でした。
直下の階のテナントが退出した後の内装工事の音でした。
起きたのを幸い、作業を再開しました。アプリケーショ
ンをインストールし、再びネットワーク経由でデータを
COPYし、ディスクの最適化をかけ、マシンを設置すると
ころまで終わったのが13:00でした。ユーザーが日曜に
来るなんて言わなければ月曜日に作業していたのですが
ひどい目に遭いました。

教訓。古いパーツには未使用でも気をつけろ、です。
タイトル通りで言えば、ケチな節約、徒労を産む、でした。


この後、秋葉原に買いものに行き、帰りに泳ぎに行って
最終的に自宅に帰ったのは夕方でした。疲れた。

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