クレーム

不定期コラム Vol.220
2001/03/04作成

Yahoo!掲示板に書いた内容ですが、多少加筆
して収録します。あそこではこのThinkPadが
いかにひどくてIBMのサポートが最低と情宣
することに意欲的な方が頑張っているので
本当に困っています。まぁ判る人は判るので
しょうけど、特に初心者に悪評が定着しない
ようにしないといけません。面倒ですね。

彼が使命に燃えるきっかけになったのは2.5年
使ったTP380EDのシステムボードの交換に12.8
万円もかかる、直らなくても調査に金がかか
る、サポートの対応が悪い、ユーザー側の使
い方など使う側の問題だと一方的に言われた
といった内容のように受け取りました。

以下、それに対してつけたコメントです。

パソコンが故障するのは工業製品である限り
仕方ないことです。企業でビジネスで使う
場合、本当に壊れたら困るというのであれば
保守契約をIBMや特約店と結びます。これは
機種にもよりますが、昔は年3〜7万ぐらい
しました。もっとも本体価格が高いマシンで
は100万円を超えていたものもありましたから
保守契約の料金が見た目に高く映るのは仕方
ないかもしれませんね。

IBMの保守は個人の経験では概して腕が良くて
対応は速い方です。メモリやHDDの換装を自分
でやっていても保守対象外なんてヤボなことは
故障が換装作業に起因するものでない限り通常
は言いませんし。国産メーカでこの辺の制約が
特別うるさいところとかもあります。

TP380系のシステムボードが12万円というのは
本体価格が30〜47万ぐらいしていますし、パ
ーツの価格は当時の発売価格をベースに算出
されるのが普通でしたから不思議でも何でも
ないでしょう。ただ最近IBMは保守パーツの値
下げやiシリーズの個人でも支払いしてもいい
かな、という廉価な保守契約(PC CARE)とか改
革を始めていますので、あなたが衝撃を受け
た時点からは少しずつ変わっているところは
理解してください。

あなたが心から安心できるメーカーがあると
いいですね。私はノートはThinkPad以外にす
るのは怖いので他は興味ありませんが。

以上の元原稿に、あと、直らなくても調査に
費用が必要なのは時間、要員等を必要とする
ので仕方ありません。これが安くなる場合は
その分本体価格に上乗せされる可能性もあり
ます。サービスは「ただ(無料)」ではありま
せん。

サポートの対応の件は見ていた訳でないので
判りませんが、水掛け論になる可能性が高い
事、お互い感情的になると悪印象ばかり残る、
電話が繋がらなくてもeメールによるサポート
も可能になってきたといったといった内容を
オンラインで付け加えたと思います。


私がDELLを嫌いなのは営業と保守の電話の繋
がり方が好対照で、必要なメンテナンスパーツ
が入手できないので愛想を尽かしたというのが
主因です。それ以来DELLは買っていませんし、
私が関係する範囲では二度と買わないと誓って
いるので、やっていることは、この彼氏と大差
ないかもしれません。

受けた傷は加害者はすぐに忘れるが、被害者は
ずっと覚えているものです。彼氏に宗旨を変え
ろ、とは言えませんが、少ないケースでの個別
事例だけで判断せず、相対的に判断してくれた
ら、と思います。IBMのモバイル製品は10年以上
継続して使っていますし、その間、修理に出し
たマシンは数知れずあります。何でこんなに感
情的にこじれるような事態になったのかは、私
の例では判りません。

彼が頑張るなら、こちらも対抗上頑張るしか無
いのかもしれませんね。やれやれ。永遠にやる
なんてのは御免こうむりたいもんですが。

IBMも相手に隙を見せないよう、慎重に、かつ、
迅速に対応してもらいたいものです。ちょっと
前のTPi1200のサウンド関係の不具合、まさかと
は思いたいけど、机に置くとガタガタするTP240
X(実機を後で私も見て見ますが)、最近ThinkPad
Clubを賑わすTPi1620の国際保証の表示の問題。
制度が変わったせいだ、という説もありますが
IBMの迅速な対応を期待します。

昔と違っていわゆる玄人筋だけでなく、色々な
ユーザーがThinkPadのユーザーに加わってきて
います。シェアを拡大するにはこれから初心者
ユーザーに浸透していかないといけません。今
までの「常識」が通用しないユーザーもいるこ
とでしょう。サポートに時間をかけるとコスト
割れする機種もある。コスト(人件費、地代、
通信費等かな?)が安いオーストラリアでサポー
ト電話を受けている話が最近の日経新聞に紹介
されていましたが、色々創意工夫して頑張って
ね、と祈るだけです。


相手の読解力の無さもあって、馬の耳に念仏の
ようですね。現時点では。やるだけムダかな。


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