ThinkPad Clubで紹介があったように2001/02/23(金)に
IBMのThinkPad開発拠点の大和事業所の見学会にThink
Pad Clubのスタッフを中心に行って来ました。以下、何回か
に分けて報告します。
大和事業所に関する関連URL
http://www.ascii24.com/24/news/topi/article/1999/07/07/603233-000.html
日本アイ・ビー・エムが大和事業所を公開
午前中に眼科にかかって眼底検査を受けてきたため、瞳が
開いたままで非常に見辛い状態のままでの事業所見学会で
したので、プレゼン資料の写し書きもあまり信用性があり
ません。パとバの違いが全然出来ない状態を最初にお伝え
しておかないといけませんね。その他、読めない悪筆の走
り書きメモを後から記憶を頼りに掘り起こして作成してい
ますので、フィクションとまではいいませんが、実際の内
容そのままでない事は予めご了承ください。録音までする
ような催しでもありませんし。まぁ何かこういう話があっ
たらしいという雰囲気が伝わればいいのですが。
なお、ここに書いた事をベースにIBMに問い合わせたり怒鳴り
込むといった対応はご遠慮願います。それなりに自分では忠
実に書いたつもりですが、あくまでIBMとユーザー間の相互理
解の一助としての催しでしたので、今後のことも考えて友
好的、紳士的に取り扱ってください。
東急の田園都市線の終点の中央林間駅前のマグドナルドで
待ち合わせをして、徒歩でIBMの大和事業所に向かいました。
歩いて20分程度はかかったと思いました。建物の周りには
木が植えられており、正門の方からではそれほどメーカー
の工場らしくもなかったのですが、塀の上に赤外線の侵入
検知装置のようなものがあったのはさすがね、と思いまし
た。入り口の門のところには黒い地に白でIBMのロゴとURL
が書かれており、一行の中では早速撮影をする者も。中に
入ると受付の背後にAsia Pacific Technical
Operations
(略してAPTO)と書かれているのが、いかにも世界企業IBM
らしかった、というか、アジアの拠点をイメージさせました。
今回の催しの大部分を占める説明と質疑応答は大和事業所
のエグゼクティブ・ブリーフィング・ルームで行われました。部
屋の前には最新の液晶ディスプレイがズラリと並んでおり、
デモンストレーションが動いていました。一般向けというより
医療用の高精細な解像度のディスプレイにはため息が出ま
した。これらのマシンにはマウステーブルが右利き用、左利き
用の両方が用意してあったのもさすがIBMってな感じですね。
NASAの宇宙飛行士が宇宙で活躍するThinkPadの故郷として
訪問した際の写真もパネルにして飾ってありました。
木製の演壇には正面に金属の"THINK"の文字が貼られて
いました。
最初に30分の予定で大和ゲスト・プログラム推進担当の方
から大和研究所の紹介が行われました。通常はこういう催
しは営業支援のものが多く、今回のような非営業のエンド
ユーザーを対象としたものは初めてとの事でした。
大和事業所は藤沢の後に1985年夏に作られた事業所との
事です。世界8箇所にあるIBMの基礎研究所(ヨークタウン、
オースチン、アルマテン、TOKYO、ハイファ、北京、デリー
チューリッヒ)の一つです。まだノートPCが無い時にPCグ
ループの施設として開設され、当初は1500人、現在は3200
人との事でした。
米IBM(IBM本社)の説明ではNYアーモンクに本社があり、国連
加盟国の87%にあたる168ヶ国に進出、総売上高817億$、従業
員数(最大で42万名、リストラで22万名まで減少してから回
復して)32万名、製造施設27箇所、基礎研究所8箇所、開発研
究所53箇所、このうち研究所は重複を省くと20箇所、といっ
た話が続きました。
基礎研究所:コンピュータサイエンスに関する研究を行い
言語、音声、バッテリー、省エネ化等。
研究者にはノーベル賞の受賞者が何人も。
開発研究所:ユーザーのニーズをくみ上げてより良い製品を。
両方の研究所によるシナジー効果がある。
開発研究所の場所でしょうか、メモには幾つか地名を書いて
いますので念の為書いておきます。
ハーズレー(英)、ボブリング(独)、ラゴート(仏)、野洲、
藤沢、ツーソン、サンノゼ、ボールダー、ロチェスター
(以上、米国)
続いて日本IBMの説明がありました。1937/6(昭和12)の創立で
社員は現在22000名、野洲(ヤス)、藤沢、大和に事業所。姫路
に東芝と合弁でDTI。藤沢ではPCの組み立て、ストレージ開発、
野洲ではディスプレイ、コンポーネント、実装。
メモ中のシナジー効果を書いた位置が微妙で、これはひょっとすると
大和、藤沢、野洲のシナジー効果という意味だった可能性もあります。
あいまいですいません。
この後、ThinkPadの開発体制と技術動向についての
プレゼンが行われました。
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