前編(その1へ)
以下はポータブルシステムのプロダクトマネージャー(製品企画
等を担当)の方によるThinkPad開発体制と技術動向についての
プレゼンの内容です。
開発体制と技術動向
はじめに
大和研究所から世界へ発進
モバイル・コンピューターとは
モバイル・コンピューターのスペクトラム
要素技術動向
(といった順序で進める説明がありました。質疑応答を含めて
1.5時間の予定でした。またスペースシャトルの宇宙飛行士が
座った席と同じ会議室という話も出ていました)
はじめに
スペースシャトルで使われる際にはG(=重力加速度)が問題。
(ここで過去にミールの事故で一度宇宙空間の過酷な環境に
放置されたThinkPadが後に回収された後、ディスプレイの
細いケーブルを交換しただけで復活した逸話が紹介されま
した。)
続いてウエアラブルPCが表紙に使われたASCII
DOS/V ISSUE
の絵が投影されました。これは560相当の機能をシュリンク
(=縮める)したもので、現在は米国で開発されている。PC
ではなくてバーティカル業務向け。例えば膨大なマニュアル
を参照する必要がある飛行機の修理作業用とか。
どこでやったかは忘れましたが、往年の名機、TP720Cの実機
が置かれており、一時中断してそれを一同で触っていました。
最後のマイクロチャネル機で最初のPC Cardスロット搭載機
でもあります。10.4"TFTは今でもちゃんと映っていました。
大和研究所から世界へ発進
(=開発体制)
大和(開発)
藤沢(製造)
グアダラハラ(メキシコ、製造)
ラーレー(米、HQ:ヘッドクォーター(パーソナルシステムの))
シンセン(中国、製造)
グリノック(スコットランド(英国)、製造)
国によって法律、規制が違うが、一つのマシンで全て
網羅できるようにするのは楽しさもある。
各国にいるプロダクトマネージャーと交渉しながら
World Wideのチームとして開発
モバイル・コンピューターとは
携帯性:軽量、薄型
【いつでも】
/ \
【どこでも】 【誰とでも】
操作性: コネクティビティ:
バッテリー 接続性 有線・無線LAN
ポインティングデバイス ネットワークヘのコネクティビティ
事業所に一台の時代から、オフィス毎に1台、
更には一人一人に一台の時代となってきた。
モバイルコンピューターのスペクトラム
デスクトップ →3スピンドル(All in Oneとも) TP
A2xm/e
リプレース
\
\性能、携帯性、バランス型(2スピンドル)
\ 携帯性に振ったもの 1スピンドル(ex.560)
\
\ 基本的機能だけを押さえて価格と機能を両立 *TPi1200?
\
\ 軽量型(ハンドヘルド)→今はない
\
\ 手の平サイズ型 PDA
\
進行方向(*テキストで表すのは厄介ですね)
モバイル・コンピューターのシステムデザイン
機能
/|\
操作性 /------\携帯性
\| /|/ X|
バッテリーX/--+-/--\耐久性
時間 \ |/ /
\ X| /
\コスト
(*要は6つの要素相互に線が引っ張ってあります)
例えばデスクトップリプレースでは操作、機能重視
TP570,X20は携帯性とバッテリー、耐久性重視
ThinkPad Key Milestone
1997 5周年アニバーサリー
1999 10ミリオン・シップメント(=出荷)アニバーサリー
1970 1971 1992 .. 2000
P70 L40SX ......
TP A2xP A20
TP 7xx
T20
X2x X20 UltraPortable
5xx
A2xm A20 価格と両立
3xx
2xx 240 後継開発中
1200
TabletPC
PenPC
WorkPad
Docking
*(ここでは略してますが、各機種と簡単なキーワードが
書かれています。手前味噌ですが、ここのThinkPadの流れ(1993-2000)
のようなものですね )
ここで他に出た話としてはTP570がNYに展示される、とか。
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