ThinkPadの由来

不定期コラム Vol.141
2000/09/24更新

洋書のThinkPad A Different Shade of Blue
 Deborab Dell,Gerry Purdy著
Sams Publishing
104頁あたりからThinkPadの名前の由来が出ています。
  下手な和訳ですみません。

PartII 1990-1992:The Time of Change
8 The ThinkPad Before ThinkPad の翻訳(P103〜P105の一部)

1990年を通してペンPC開発チームがそのタブレットPCに
ユーザーフレンドリーな名前を入手しようとしていた間、
PC(パーソナルシステム)のための新しいネーミング戦略
が進行中だった。1990年2月のLaurel B.Calkinsによる
月例報告(Business Month article)には「IBMは頭字語
(acronym:頭文字をもって構成した語)(IBM? PS/2の事?)を
排し、シンプルに動き、全ての新製品が顧客に真に意味
がある、という新しい会社組織を持つ」と書かれている。
当時のIBMの会長、John Akersは彼の会社の生産物の多
くの文字と数字が意味するものに無理解だった。そして
彼が頭字語(IBM?PS/2等?)が意味するところのものを
知らなかったとしても、彼の顧客もおそらくは知らなかった。

もちろん、研究所の中の一つのグループは商標(Corporate
Naming)について働かないといけなかった。ペン・プロ
ジェクト部署が参加する以前、Boca Raton研究所のマ
ーケット・プランニングのマネージャーは製品アナウ
ンスの責任を負っていた。この職務はDellがIBM30年の
ベテランDenny Wainrightを配した製品のネーミングも
含んでいた。

WainrightはペンPCの開発、プランニング、マーケティ
ング・チームでそのネーミングの議論に参加した。Sue
Kingによれば「チームはネーミングを議論するために
集まっていた。我々は、初心者ユーザーを怯えさせな
い何かが必要だと知っていた。我々は名前を見出すた
めのコンテストを持ったが、何も目を引かなかった。」

次のスタッフ・ミーティングの時、Kathy Viethが
Wainrightに新しいペン・タブレットのネーミングに
関する進捗について報告するよう頼んだ。彼はカバー
に"THINK"という語がエンボス加工(浮き彫り)を施され
た小さいレザー・パッド(皮の表紙のメモ帳)を取りだ
し、それを単純にテーブルの上に放った。黒い小さな
think pad(皮製のメモ・パッド)は、空中を軽快に飛
んで、ほとんどスローモーションで会議室のテーブル
にパタンと落ちたので、皆の目が集まった。

チームは大変興奮した。皆が話した。それがSue King
か、Kathy Vieth、あるいはPatty McHugh、または他の
誰かなのか誰も確信できないが、誰かが最初に発表し
た。「Denny、それはthink pad-ちっちゃなタブレット
だ。それは完璧な名前だ。我々はそれをThinkPadを呼
ぼう」。

誰もがThinkPadの名が決まりだと考えたが、彼らは
ネーミングに関する委員会の承認を得るのが困難と
いう事も理解していた。ネーム(商標)はIBMの中核
(コア)となる価値を産むシステムに密接にからんで
いるので、ThinkPadは多分綿密に検査されるためだ。

(このタブレットPCは2521というモデルで
 日本では無い型番です。続きはまた暇な時に。)


一つ前へ
一つ後へ
コラム Indexへ
トップページへ