ThinkPadのシリーズ名
不定期コラム Vol.142
2000/09/24更新
ThinkPadのモデル名は以前は性格を表す数字でしたが
現在はアルファベットのモデルに移行中です。
2000/05に発売されたTPミレニアムシリーズ、A/Tシリー
ズは、それまでの数字のネーミングとは名前のつけ方が
変更されています。
Press Release(US IBM)
IBM Introduces the ThinkPad A Series and ThinkPad T Series
から引用して和訳します。
IBM has simplified its ThinkPad product lineup and changed
the naming scheme to connote the experience of the product.
The "A"indicates that it is an alternative to a desktop computer,
while the "T" indicates it is a 'thin-and-light' notebook.
IBMはそのThinkPadのラインナップを整理し、製品の内容を暗示
するネーミングのスキーム(体系)を変えた。
「A」はデスクトップPCに代替(alternative)することを示す。一方
「T」は「thin-and light(薄くて軽い)」ノートブックである事を示す。
とあります。"A"は短くすると"Alternative to a desktop"でも
いいかもしれません。これが後半では見出しに使われています。
また"Affordable All-in-One Notebook(低価格なオール・イン・
ワン・ノート)"という意味も掛け言葉的にこめられている可能性
もあります。
Aシリーズ
A :Alternative to a desktop
(Affordable All-in-One Notebook)
A20m:Mainframe
A20p:Premium
A20e:Entry(日本未発売です)
Tシリーズ
T :Thin-and-light
Xシリーズ
X :eXtra-thin and eXtra-light(small)
Press Release(US IBM)
IBM Introduces the New ThinkPad X Series Ultraportable Computer
から引用して和訳します。
The X Series indicates an extra-light,extra-small ultraportable
notebook computer for users who are extremely mobile.
Xシリーズは特にモバイルをするユーザーのための特別に軽く、
特別に小さいウルトラポータブルなノートブックPCを示しています。
iシリーズ
i :for individuals and small business users
個人と小規模事業者ユーザー向け
*日本ではSOHO向けのモデルはありません
News:"IBM's new ThinkPad i Series proves that budget notebook
から引用します。
"IBM's new ThinkPad i Series proves that budget notebooks
needn't be clunky and underpowered"(PC Magazine--January 5,1999)
These notebooks wewe designed from the get-go with the needs
of indivials(thus, "i"Series)in mind-particularly students,small-
business people,and families.
TP A20mシリーズはTP390シリーズの後継
TP A20pシリーズはTP770シリーズの後継
TP T20 シリーズはTP600シリーズの後継
とIBMのプレスリリーズにも明記されています。
TP X20シリーズは、というと、IBMの資料では
国内的にはTP570シリーズとされています。
CNETのニュースではTP240とTP570両シリーズの後継的な扱い
になっています。TP240Zというモデルの噂もあるだけに
(TP240のXGA版)、B5ノートの流れがなくなるのか個人的には
半信半疑ですが、これは時期がくれば判る話ですね。
http://japan.cnet.com/News/2000/Item/000912-2.html
IBMが最軽量の『ThinkPad』を発表して製品ラインの改訂を完了
さて、次にミレニアムシリーズ以前のシリーズに
ついて触れます。
1992/10から2000/05までは
ハイエンド、エグゼクティブ御用達のTP700シリーズ
CD-ROM内蔵のスリムノートのTP600シリーズ
携帯を重視したウルトラスリムノートのTP500シリーズ
携帯を重視したサブノートのTP200シリーズ
ビジネス向け普及機のTP300シリーズ
でした。
TP600シリーズは当初ウルトラスリムのTP560の上位シ
リーズとして登場しました。その後、ドッキングステ
ーション式のUltraBaseを持つTP570の登場で、TP570
とTP600シリーズの境界はあいまいになっていました。
一部のサブノートは500番台になったこともあります。
これは1995/06のPowerPC搭載のTP PowerSeriesの
発売に伴い、偶数がPowerPC、奇数がIntelのCPU搭載
となったためです。TP530CS、535/E/Xが500番台のサブ
ノートモデルです。しかし、シリーズ化も構想された
PowerSeriesは尻すぼみとなり、1998/07にTP235が200
番台のサブノートとして復活し、その後、TP240/Xと
続いています。
また、上記のうち、1999年秋にはTP700シリーズは打ち
止めとなり、TPのフラッグシップはTP600シリーズに移
行しました。