ノートパソコンのメリット(ThinkPad編)

不定期コラム Vol.121
2000/08/13更新

元々はYahoo!の掲示板:ノートブックの1つのトピックに
書いた内容ですが、TP(ThinkPad)に関連付けて、もう少し
掘り下げてみます。

ノートといっても色々あります。また、物事は表裏両面
ありますから、長所イコール短所でもあり、なかなか
スパッと言いきる事は難しいのですが、以下にクドクド
書いてみました。最初は長所からです。


可搬性(携帯可能)
人力による携帯で良いのか、車による移動では
携帯可能な重さ、容積が全然変わってきます。
デスクトップPCやブックPCでは気軽には無理です。
敢えて言えばディスプレイ一体型では可能です。
ただし、キーボード、マウス等の持ち運びも必要に
なりますから、ノートPCよりは面倒です。


省電力性
デスクトップPCやブックPCよりは食わないと思います。
最近は外付けディスプレイも液晶タイプに切り換えて
いますが、ノートPCではコンセントが1つで済むという
のがメリットと言えばメリットです。デジタルタイプの
外付け液晶が普及してくると、この面での優位は失わ
れていくかもしれませんが、速度より省電力に配慮した
モデルが出ている限り、トータルではノートPCの方が
電力は食わないでしょう。
 
最近の熾烈なCPUの速度競争の結果、電力使用が増え、
熱設計に大きな問題が生じるような情報が出ているの
は気がかりです。わずかな間だけ最新鋭CPUの名誉を
担ったPentium-60/66MHzのような事にならなければい
いのですが。価格等を考えると、目先の高速CPUより次
の世代の、より低電力化されたバージョンを多分待つ
事になると思います。
 参考URL
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/20000811/kaigai02.htm
■後藤弘茂のWeekly海外ニュース■
Intelは来年1月に1GHzのモバイルCPUを前倒し、モバイル版Timnaも投入へ


省スペース
設置スペースの点でノートPCはデスクトップPCに勝ります。
ただ、新顔の液晶ディスプレイ一体型との比較ではいい勝
負になります。

昔のTPはジャストA4サイズでした。持ち運びも楽で、あの
当時のTP365Xのようなサイズにこだわる方もいます。個人
的にはパームレストはなくて構わないから小さくしてね、
という願望もあるのですが、冷却の問題とか、画面サイズ
が12.1"SVGA/13.3"XGAと大きくなってきていることから、
叶わぬ夢のようです。
 
TP560やTP600シリーズの外付けFDDはケーブルの部分で
本体の横に結構なスペースが必要です。レガシー(旧世代)
の遺物の象徴でもあるフロッピーディスクですが、LANを
構築してクライアント・サーバー環境にした今でも未だに
社内から駆逐できません。最近はユーザーが自分で外して
机の引き出しにしまっていたりする事も多いので、改善は
ぼちぼち進んでいるようです。ネットワーク以外とのデー
タ交換もMOやCD-ROM(CD-R/RW)が使われる事が増えてきて
いますし、ワープロ(TOSWORDやRupo)は使用者が徐々に減っ
てきています。4年前に買ったRupoがリース満了で回収に
なるのですが、誰も機器更新を申請しませんでした。
FDDに関しては個々人の動作環境に依存しますので、一概に
言えませんが、これが無ければ基本的にはノートPCは場所
を取りません。
 
本体にポインティングデバイスを内蔵している事も省スペ
ースには有利です。ただし現実問題としては私の会社では
外付けのマウスを使用しているケースが98%ぐらいですので
マウスを転がすスペースは必要です。この点についてはデ
スクトップPCやブックPCも同様です。外付けのトラックボ
ールもデスクトップPCに装着した事がありますが、あまり
希望者が広まりませんでした。それなりの慣れが必要なの
か、あるいは、食わず嫌いなのか。直感的には普通のマウ
スの方が身体を動かすので飲み込み易いとは思います。
 
今後大画面が進んで来た時に、テンキー部分が無いコンパ
クなキーボードを使った液晶一体型マシンとの比較で、場
所の優位性は同等レベルになってしまう事も考えられます。
大画面を近くで見る事による目の疲れを考えると、キーボ
ードが分離できる画面一体型に分があるかもしれません。
デジタルI/Fの安価な液晶ディスプレイ採用で今後ノートPC
と競合していく可能性があります。
 
ディスプレイ一体型との比較ですが、トータルな生産台数
の差によるコストダウンや携帯性を考えるとまだノートPC
の方が分があるとは思います。ですが、社内への設置を考
えた場合、ディスプレイ一体型は今後検討すべきジャンル
のマシンです。現時点では価格競争力が無いのと、ノート
PCよりも拡張性が低い点が問題です。TP(ThinkPad)が拡張
ベイを使ったオプションによる拡張を可能にしている点に
比べると、ディスプレイ一体型は標準装備以外のデバイス
への換装は難しいし、内蔵オプション用ベイという考え方
はまだ無いようです。利便性では色々なニーズに答えてき
た歴史があるだけノートPCに分があります。


静穏性
昔はノートPCはデスクトップPCに比べて静かというのが
定評でした。最近ではデスクトップPCには優位としても、
ブック型との比較では同等程度かもしれません。

ノートPCは昔はファンレスだったので静かだったのですが、
CPUの高速化に伴い冷却ファンを搭載しているため、
デスクトップPCほどではないにせよ、音が発生します。
また一部のIBM HDD(DBCA 6.4GB)等では当たり外れの
問題かもしれませんが、かなりうるさくなる場合があります。
デスクトップPCと比べると本体配置のレイアウトの自由度が
無いので、音の発生源とユーザーの距離が近くなります。
このため、ノイズが大きめに感じられるかもしれません。

イヤホンで聞く場合ではWIN98のIrDAがらみのように
ノイズが発生する場合もあるようです。

キーボードのクリック音は好みの問題です。私はTP570/TPi1157
はうるさいし、TP240/TPi1124のしっとりしたタイプが好きです。
トータルではデスクトップPC、ブックPCよりは静かでしょう。
これらのマシンでのCPU高速化に対応してファンが搭載されないと
やっていけないはずなので。ファンレスPCの実現は最終的には
クルーソー待ちになるかもしれません。

HDDに関していえば、来年当たりから流体軸受けモーターを搭載し
たものが出てくれば静穏化が進むと考えています。


無停電性
通常ノートPCではバッテリーを内蔵しています。消耗するからと
言って取り外している方もいますが、時々は充電してください。
自然放電で死んでしまうと高くつきます。でも、バッテリー標準
装備という点は携帯用途以外のメリットも提供しています。

先日は自宅周辺でも落雷が相次ぎ、非常に怖い思いをしました。山
岳部にいたこともあるので、雷には人よりも臆病です。このホーム
ページの内容を編集している最中にも一度瞬断(瞬時の停電)が起き
きました。こういう時はUPS(無停電電源装置)を内蔵していると言っ
ても良いノートPCの独壇場ですね。あの瞬断ではCDコンポはオフに
なりましたが、サーバーのNetFinityやVTRビデオなどはしのげたよ
うです。米カルフォルニア州では電源自由化の競争の裏側の面によ
る供給余力の面で電力価格高騰や停電の危険性が高まっていると聞
いています。日本では今のところ、独占で競争が無い電力市場を反
映して供給側がピーク電力量に合わせた能力増強をしているから、
あまり心配しなくても良いようですが、今後の競争政策、自由化に
よっては電力の質が低下する可能性もあります。サーバーには必ず
UPS、自分のメインのマシンはノートPCに、が無難なんて時代が来
るかもしれません。なお、サーバーにUPSが必須なのは業務用途で
は言うまでもありません。

バッテリーは消耗品で早ければ2年程度でいかれてしまう事もある
ようです。それより短い場合は使い方のミスか不良品、の可能性
もあります。機種によって互換性が無いのはできれば改善してもら
いたい点ですが、日々改善・開発されている中では仕方ないことな
のでしょう。コスト削減の見地から旧来のモデルのバッテリーが入
手難になるのは残念なことです。IBMは比較的マシな方です。先日
2ヶ月がかりで取り寄せしたTP770E用バッテリーは納品された段階
では残量0でした。死んだバッテリーと交換して半日で100%に回復
していましたが、なんだかなぁ、という感じです。スタイリッシュ
に使いたい場合は内蔵のバッテリーを使うしか無い訳ですが、価格
が2万円程度するのは結構痛い問題です。それでも売れ残ると商品
価値が無くなってしまうバッテリーを在庫してくるお店には感謝
しています。こういうオプションの定価販売には違和感を持つ方も
いるようですが、リスクを取っているお店のことを考えると私は
仕方ないかな、と思います。


レガシーフリー化
レガシーフリーと言うと、通常デスクトップPCのISA拡張バスが想
定されますので、拡張スロットを持たないノートPCではレガシーフ
リー化がデスクトップPCより容易と言われてます。ただ。。。

拡張スロットを持たないため、ISAデバイスのようなレガシーデバ
イスとは無縁のように思われるノートPCですが、基本的な構成で
レガシーデバイスを内包しているため、本来の意味のレガシーフ
リー化は難しいと聞いています。これらはPS/2マウス、PS/2キー
ボード、PCカード(16bit)です。

PC CARDに関して言えば、WIN98以降ではWIN95の時のような特殊な
ソフトを追加しなくてもCardBus(デスクトップPCのPCIに相当)が
使えるようになりました。しかしモデルによっては内蔵機器との
からみなのか、CardBusが使えないものあるので、16bit PC CARD
の追放は困難です。既存資産との互換性を考えても16bit PC CARD
が抹殺されると困ります。このホームページでもよく取り上げる
PanasonicのCD-ROMは16bit接続です。

マウスは私の会社ではWIN95/98混在という点を考えてPS/2マウス
優先でやってきました。最近では将来をにらんでロジクールのPS/2
&USB両対応のものを買ってきましたが、お店の方から物の確保が
困難との連絡があり、やむを得ず今後はWIN98マシンではUSBマウス
に切り換える予定です。クローンマシンやバックアップ作成に重
宝するDriveImageというソフトがあります。これはDOSで起動して
使用するのですが、PS/2マウスのドライバはソフト側が持っていま
す。今後はDriveImageでの使用の際にはPS/2マウスに切り換えて、
といったフェーズが作業行程に追加されるのでしょう。あまりPS/2
マウスを使わないようにして在庫を確保しておく必要も将来はあり
そうです。

TPをTPたらしめているトラックポイントはポインティングデバイスと
しては秀一だと私は感じています。スライドパッド式のものは触る
気になれません。とは言え、外付けPS/2マウスを使うとトラックポイ
ントは使用できなくなってきています。PS/2マウスも徐々にUSBマウ
スに切り換えつつある中では、安定性が増してコストが下がるので
あれば、仕方ないかな、という気がします。Windows2000ではTP600
シリーズのFDDを外付けで使うとA:、内蔵で使うとB:という風になる
と聞いています(ちょっとアバウト。逆という事は無いと思います)
が、こういう具合に段段と融通が利かなくなるのかな、と感じてい
ます。

将来的には全てUSB化、つまりキーボードもUSB化したマシンが出て
きた時に今のトラックポイントがどうなるのかが心配です。時代に
あった形(USB化)で生き残れるといいのですが。TPのスライドパッド
搭載マシンなんて見たくもありません。ブランドイメージを守る
ために変えてはいけないポイントがあるとすれば、赤いポッチの
ポインティングスティックはその筆頭でしょう。某東芝のような変
節は決してしないでください>IBM。別に従来のTrackPointでなくて
構わないので、同機能のものを、という意味です。


簡便な拡張性
一言で言えば、デスクトップPCのような多彩な拡張はできないまで
も、かなりの面でノートPCはデスクトップPCに引けをとらないと
言えます。またケースを開けないで済む容易さの点ではデスクトッ
プPCを凌ぐとも言えます。

ノートPCには通常、デスクトップPCのような拡張用スロットはあり
ません。TPの一部のモデルでは拡張ドックがオプションで用意され
PCI CARDが内蔵できるモデルもありますが、レアケースです。

ノートPCの拡張は大昔のモデルでは機種専用スロットとパラレル、
シリアルポートでした。初期のPS/55note等では内蔵モデム専用
スロットとかもありました。この後、PC CARD(PCMCIA)が追加され
PC CARD、パラレル、シリアルという構成が続きました。

TPのパラレルポートは双方向通信をサポートしていた事もあり、
SCSIアダプターや専用CD-ROM等が接続できました。シリアルポート
は通常モデムといった通信系の拡張に使われました。

PC CARDは当初の16bitCARDの時代から32bitCardBus対応のものと
進化してきました。装着は特殊なもの以外は本体に電源が入って
いる場合でも構わないという簡便さが魅力でした。WIN95以前の
DOSの時代では当時必須だったEMSとのからみでEMM386につける
窓のオプションや、同じくWIN31のSYSTEM.INIの修正といった設定
作業が、大変困難さを伴いました。WIN95はこうした面倒な作業を
無くしましたが、OSのインストールやDOSでのバックアップ作業の
時に苦労するのはそのまま残りました。周りにDOSが判る人間が少
なくなったという意味では、過去より難しくなったのかもしれま
せん。ただ、インターネットによる情報交換の活発化とで相殺で
きる問題なのかもしれません。

拡張スロットが無い点は初心者にケースを開けさせてドライバで
ねじをゆるめて、拡張カードがスロットにきちんと刺さるまで
押し込むといった作業を無くす点では有効です。デスクトップPC
の拡張を簡便化するデバイスベイという構想も何か立ち消えして
しまいました。何でもできる、を制限するという事は多少の不便
さはありますが、逆にサポートの範囲を特定できますし、最終的
には間接コストの低減を通じて本体価格の低下に繋がる可能性が
あります。

現在のノートPCの拡張はPC CARDとUSBが主流です。
USBはOSがWIN95の時はまともに使えず、ポートがあるだけ状態で
したが、WIN98になってからは、OS登場時の当初の不具合もサー
ビスパックの投入等で改善され、安定して使えるようになりました。
WIN98SE登場の時にも同様の問題がありましたが、これはベンダー
側の対応待ちなのでしょう。TPで言えばインテル以外のチップセ
ットを持つTPi1400(ただし最終型の1426/1486/1496を除く)シリー
ズとUSB接続のTAあたりの質問はWIN98,98SEを問わず時々目にします。
USBは基本的には低速系のデバイスなので、CD-R/RWでの高速書き
込みにはどうかな、という気がしていますが、問題があっても、
この場合は一度HDDに書き込んでやればいいので、あまり心配して
いません。会社で使う場合はLAN接続でうまくいったり、いかなか
ったりした経験をSHARP MebiusStyleで体験しているので、確実性
が必要な場合はPC CARDを使うようにしています。

PC CARDに関してはTypeIIIの用途(HDD)は不要になった感がありま
す。デジタルカメラとのデータのやり取りに使われる事も増えて
います。最近のノートPCではLAN I/Fを内蔵しているものも増えて
います。スロットが1つしかないTP240,TPi1200ではPC CARDによる
LAN接続中ではUSBのカードリーダーでも用意しないとできないので
デジカメ用のスロット、あるいはLAN I/Fの標準搭載を希望します。
最近はTypeIIで2GBのHDDも入手できる価格になってきましたが、
今更TP220を復活させる気力もありません。ただ、IBMが挑んでリ
ブレットに一敗地にまみれたParmTop PC110の再来のようなものを
作り易くなったようには感じられます。電力使用の少ないクルー
ソーとのコンビでアッと言わせるようなものが出てくるといいの
ですが。何も肌身離さず携帯するのがPDAでなくてもいいと思う
のですが。ウェアラブルPCの開発は連綿として一部で続いている
ようですが、別にヘッドアップディスプレイでなくても構わない
ので何か作ってほしいものです。USB接続の分離可能折りたたみ
キーボードとかで。

IEEE1394はTPでは家庭向けの一部のモデル(TPi1200)に搭載モデ
ルが設定されているだけです。デジタルビデオ(DV)を持っていない
ので、どれほど便利かの実感は持っていないのですが、今後のDVD
RAMの普及とかと一緒に注目している分野です。一応IEEE1394の
CD-R/RWが先日納品されたので、繋いでみようとは思いますが、
設置まではまだ時間がかかりそうです。IEEE1394というかiLINKは
今後出てくるUSB2.0との競争でPCに普遍的に搭載されるかどうか
が決まると思います。優勝劣敗がはっきりするまではあまり手を出
さない方針です。当分必要性も無いし。SONYやAPPLEは基本的
には嫌いなので。

私が会社の中に入れているノートPCの半数以上はTP600シリーズ
です。従来は普及機ということで、もっぱらTP300シリーズを入
れていました。本来ならTP390シリーズなのでしょうが、あまり
買っていません。確かに価格は魅力的でした。問題は拡張ベイの
仕様になりました。UltraBayFX用の機器は純正のHDDぐらいしか
無く、IBMパーツセンターにでも注文しない限り入手は不可のよ
うに思われました。これに対し、TP600シリーズ共通のUltraBay
用の機器は定番のセカンドディスクアダプターやショップ独自の
HDD固定用金具、自己リスクになりますが、スリムCD-Rといった
ものが簡単に入手できました。TPOに応じて2ndHDD、CD-ROM、
DVD,ZIPと換装できるメリットは非常に大きなものがありました。
新しいTPではUltraBay2000が採用され、これは各機種で共用の
ようです。拡張が簡単で安価にパーツが入手できる、というのは
TPの大きなメリットです。ケースを開けなくても簡単に内蔵オプ
ションを換装できる点について、一部のノートPCはデスクトップ
PCの上をいくと言えるでしょう。


オンデマンド
要求のままに、とでも訳すべきでしょうか。使い時に使って、使わ
ない時は仕舞う。ノートPCはそういう使い方ができます。さすがに
書類の山に埋もれてしまうと、掘り出すのに時間がかありますけど。
一人一台体制にしないといけないが、使いそうも無い人間には場所
を取らない分だけノートPCの方が喜ばれるかもしれません。

使いたい時に使う、という点で便利なのがサスペンド・モードとハ
イバネーション・モードという機能です。これ以外にもスタンバイ・
モードというのがありますが、これはディスプレイの消灯だけのよ
うです。サスペンド・モードは作業を中断してメモリに書き込む、
ハイバネーションは作業を中断してHDDに書き込む機能です。いずれ
も復帰に成功すれば、中断したところから作業が継続できます。
用語がWIN95とWIN98で違ったりするようですが、ここではTPのマニ
ュアルに沿った使い方をしています。便利な機能なのですが、PC
CARDを使用していると復帰がうまくできないようなケースに何回も
遭遇しました。サポートが面倒なので、携帯用途以外のユーザーの
場合、WIN95ではスタートのすぐ上のサスペンドの表示を隠す設定
にしていたりします。電力管理方法のうち、伝統的なAPMとWIN98
からようやく使い物になってきたACPIの違いに付いてはあまり理解
できていないので、ここで触れるのは避けますが、このノートPCの
便利な機能は場合によって不安定な事があるよ、という事を書いて
おきます。


オールインワン
サブノートを除いて、最近のノートPCはCD-ROMを始め、標準的な
装備は全て備えています。昔はCD-ROM、モデム、あるいは音源と
いったものは別途オプションを買って外付け、あるいはPC CARD
で組み込んでいたのに比べると雲泥の差があります。デスクトッ
プPCでも家庭向けモデルはオールインワンの傾向がありますが、
とりあえず必要なものは揃っていて設定に悩まなくて良い、とい
う点でノートPCは優れています。それはオプションスロットが無
い拡張性の無さと裏腹ではあるのですが。標準装備で揃っている
という事は、逆に標準以外の事をしたい時にはデメリットとして
働きますが、それはまたの機会に説明します。最近のモデルで多
いリカバリーCDを使った復旧では簡単に工場出荷状態に戻せます
ので、昔と比べて設定は楽になっています。これもクリーンイン
ストールの経験が減るので、こういう事をやろうとすると大変と
いう減点要素があるのですが、いちいち考えても仕方無いですね。
 
 
安定性
TP235,TP310シリーズとTPi1400シリーズの一部を除き、TPのチッ
プセットは基本的にはインテル製です。競争が激しいデスクトッ
プ分野と違って、ノートPCに関してはインテル以外のチップセッ
ト供給会社が少なく、そういう意味でチップセットに関しては当
たり外れが無い、あるいは、安定していると言ってもよいでしょう。
デスクトップPCでは既にインテル815Eの本格投入が始まっていま
すが、TPではTP240X/TPi1124,TPi1200/TP130で440MXが使われて
いる以外は基本的には440BXです。ある程度の期間、同じ仕様が
続くことは特に企業ユーザーにとってはメンテナンスに要する
コスト削減に有効です。悪く言えば進歩が無い、という事にも
なるのですが。高速なHDDのアクセスを可能にするUDMA-66/100
といった新技術の採用はノートPCでは遅れています。発熱、電力
消費といった面を考えると、必ずしも高速化が良いとも言いきれ
ないと書くと負け惜しみに聞こえるかもしれません。

メモリーを考えると、デスクトップPCではPentium搭載機に使わ
れた72pin SIMMや16bit 168pinDIMM(VX用)が絶滅状態になってい
るのに比べ、ノートPCは比較的切り換えが鈍いです。当時のPentium
機の144pin EDO-DOMMは128MBを除けば入手可能ですし、最近の
ものでも144pin SDRAMがPC100対応かそれ以外か、ぐらいです。
IBMのデスクトップではPC100未対応、PC100対応、PC133対応に
更にECC対応の有無があったりします。最近も色々あり過ぎて手を
出しかねている状態です。
 
 
カラーコーディネイト
IBMのTPはDOS/Vとともに歩んできただけに、長い歴史を持って
います。業務で使うのに必須のテンキー(数値キーパッド)も
DELLがノートに参入してくる頃まではDOS/V用では専らTP用しか
ありませんでした。今でもIBM用とPC/AT互換機用とでは互換性
がありません。他社のノートPCと比較してTPはこういう面がサ
ードパーティからの製品の供給を含めてしっかりしていました。
黒色の周辺機器は純正以外にも結構色々あったものです。
オプションを含めたカラーコーディネートをやる時、デスクト
ップPCでは本体とディスプレイが別々という事も多いのでノート
PCはやり易いかもしれません。もっとも黒、あるいは、ブラッ
クメタリックは最近は透過色や紫、銀色に押されている感はあ
りますが。
 
 
ユーザー気質
ことIBMに関していえば、デスクトップPCよりノートPCのユーザ
ーの方がパソコン通信やインターネットを通じた交流に熱心な
ように感じられます。IBMのビジネスマシンのIBM PCシリーズの
ホームページはほとんど見かけませんし、量的にもThinkPadの
方がAptivaより多いと感じられます。特に携帯するユーザーに
とっては四六時中行動を共にする訳ですから、それだけ愛着が
増すのかもしれません。機械ではなくて道具(ツール)として
より愛されているのだと思います。またTPは企業内で使われる
事も多く、法人ユーザーと個人ユーザーがそれぞれの立場で
深めたノウハウを交換する事で色々な情報が入手可能になって
います。ユーザー層とユース(使われ方)の広がりではTPはIBM
に関して言えばデスクトップPCを凌駕していると言えるのでは
ないでしょうか。

 
長くなったので続きは次回。
二日徹夜の無理がたたって風邪引いて昨日の更新はお休みしました。
帰省も一日延期です。やれやれ。これから残りの仕事です。8:30



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