BIOS騙しツール(DiskManager & DriveGuard)
不定期コラム Vol.83
2000/07/09

ここでの項目
始めに            DMとDGの違い    お勧めは
DGインストール手順    DGアンインストール
DMインストール手順    DMアンインストール

*DG(Drive Guide),DM(Disk Manager Disk Go!)

HDD換装試験報告(Vol.82)へ
HDD換装レポート

コラム Indexへ
トップページへ

始めに
BIOS騙しツールは米IBM Storage(記憶装置)部門のWEBサイト
http://www.storage.ibm.com/techsup/hddtech/welcome.htm
IBM Hard disk drives Support Utilities(US IBM) から
 DriveGuide
 Disk Manager Disk Go!
の2種類がダウンロード可能です。基本的にはIBM製HDD専用です。
他社のHDDにも同様のツールが配布されているのかも
しれませんが、今回はそこまでは調べていません。

先頭へ

DMとDGの違い

 DriveGuide (以下、DG)
 Disk Manager Disk Go! (以下、DM)

メジャーなのは
OntrackのOEMのDisk Manager Disk Go!です。
こちらの方が色々とユーティリティが付属しているようで
DOSでの使用以外にも便利な機能があるようですが、今回は
使用していません。

DriveGuideも知っている人は知っていたのですが、知名度
では劣るかもしれません。昔はこちらも名前が違って
EZ-Driveとかだったかもしれません。

http://www.storage.ibm.com/techsup/hddtech/welcome.htm
IBM Hard disk drives Support Utilities(US IBM) から
Utilities to help you install your new IBM drive にある

dc25029.exeの説明
Readme Disk Manager Disk Go! (version 2.5029)の簡約

以前Disk Managerと呼ばれていたDisk Manager Disk Go!は
どんなIBMのHDDにもステップ・バイ・ステップでインストール
するための手引きを提供します。

Disk Manager Disk Go!は、また、より古いBIOSでIBMのIDE
HDDを使う上でのドライブ容量の壁(例えば528MB, 540MB, 2.1
GB, 4.2GB, 8.4GB or 32GB)を可能にします。

注:Disk Manager Disk Go!はDisk Managerを含みます。
  Disk Managerは非WIN95/98システムで使用可能です。

警告:
DriveGuideとDisk Manager Disk Go!は互換ではありません。
新しいHDDを使う場合はどちらか一つを使ってください。
別のこの手のソフトを使う場合、データを失う場合があります。


dg-v10149.exe の説明
Readme DriveGuide (version 1.01.49)の簡約

IBM DriveGuide 簡単セットアップ(Easy Installation Software)
はIBMのHDDにステップ・バイ・ステップでインストールするための
手引きを提供します。DriveGuideは古いシステムにも32GBまでの
新しいHDDを装着することを可能にします。
警告:
DriveGuideとDisk Manager Disk Go!は互換ではありません。
新しいHDDを使う場合はどちらか一つを使ってください。
別のこの手のソフトを使う場合、データを失う場合があります。

IBM DriveGuide 簡単セットアップはCD-ROMや幾つかのコントロール
カードはサポートしません。dg-1049.exeは起動可能なDriveGuide
プログラムディスケットを作成する自己解凍型プログラムです。
WIN95/98,DOSシステム上では起動ディスクは作成できますが、NT上
では駄目です。(*NTでの使用をされる方は原文を確認してください)

先頭へ

お勧めは
WIN9xの起動ディスクを用意しておかないといけませんが
アンインストールが判り易いDriveGuide(DG)の方をお勧め
します。ただし、TP310ではDGを起動すると画面が乱れて
使えなかったのでTP310シリーズではDisk Manager Disk Go!
を使用してください。DGの画面の乱れがグラフィックチッ
プのせいだとするとC&T(Chips&Technologies)搭載モデル
TP701C/CS,ParmTop PC110,TP365E/ED,TP310/E,315E/ED,TP235
も同様かもしれません。

先頭へ

DGインストール手順

事前にフロッピディスクが一枚必要。
http://www.storage.ibm.com/techsup/hddtech/welcome.htm
dg-v10149.exeを任意のフォルダーにダウンロード

WindowsのExplorerでダブルクリック
→sdosibm.exeとdg-v10149.txtが解凍される

sdosibm.exeをダブルクリック
→DOS起動用(bootable)DGプログラムディスクが作成される

DGプログラムディスクをFDDに入れたまま再起動

Easy installtion software for IBM Deskstar hard drive と表示

Welcome to DriveGuide の表示→OKをクリック

DriveGuide Software Licence Agreementの表示
(PageDownで見るとOEM元のStrageSoftの名)→Acceptをクリック

中央のPrimary MasterのIBMのHDD名(例えばIBM-DARA-21000)をクリック

Partion and Formatの文字がHDD名の下に黄色で表示→Continueをクリック

Insert a DOS system disk or a Windows 9x startup
disk into the floppy drive a:. の表示
→手持ちの起動ディスクに差し換える→Continueをクリック

FAT32をサポートしている場合だと
Allow FAT32 partitions(デフォルト)
Limit partitions to FAT16 の選択肢が表示される。
→Allow FAT32 partitions(デフォルト)を選択するかそのままでContinueをクリック

Your BIOS does not support the following drive or
yhe drive was setup for control by EZ-BIOS:
xxx(例えばIBM-DARA-218000)
If you want EZ-BIOS to control the above drive
your need to install EZ-BIOS on your C:drive と表示され、

Install EZ-BIOS
DO NOT Install EZ-BIOS
の選択肢が出る→Install EZ-BIOSをクリック

Partion作成の画面が表示される。
デフォルトは1パーティションを選択しています。
→数値入力した後、Continueをクリック

Finishの画面の表示
パーティション設定に問題が無ければFinishをクリック
そうでない場合はBackとあります→ここではFinishをクリック

DriveGuide will now partion and
format the hard drive の表示

This is your last chance to cancel
(これがキャンセルのためのラストチャンスの意味)
デフォルトはCancel と表示される→Continueをクリック

Copying System Files to Partion 1 on Drive 1の表示
メーターがどんどん上がっていって終了。

Remove disk from floppy driveの表示

FDDからディスクを抜く
OKをクリックして再起動

Initializing EZ-BIOS...との表示

To Install an Operating System(OS) from floppy,
insert the First Setup disk into drive A:
Type A to begin OS installation.
Type C to skip OS installation and boot to C:
 と黄色の文字で表示される。

表示されない場合は
EZ-BIOS:Initillizing...
EZ-BIOS:Hold the CTRL key down for Status Screen or to boot from floppy...
EZ-BIOS:Continuing startup...
と表示されるはずなので、
Ctrlキーを押すと
Press A to boot from the A: drive
Press C to boot from the C: drive

*鉄則!!
 最初から起動ディスクを入れておいてはいけない!
 まずDMが先に動かないといけない。FDDに起動ディスクが
 入っていると、DMより先にフロッッピーのプログラムが
 HDDを読んでしまうので、BIOS騙しが無効。

*フロッピーからのOSのインストールの場合はA:を選択 
 CD-ROMからの場合はA:にCD-ROMを読めるようにしておく
 必要があると思う。ここから先はご随意に。

先頭へ

DGアンインストール

DGのアンインストール方法はDMに比べ簡単です。
WIN9xの起動ディスクで起動
A:>FDISK /MBR
WIN9xの起動ディスクで起動
A:>FDISK 起動
非DOS領域(Non-DOS)を削除
再起動して
I9990305が表示されればアンインストール完了

先頭へ

DMインストール手順

事前にフロッピディスクが一枚必要。

http://www.storage.ibm.com/techsup/hddtech/welcome.htm から
dc25029.exeを任意のフォルダーにダウンロード

WindowsのExplorerでダブルクリック
DMプログラムディスク作成プログラムが起動
詳細略

DGプログラムディスクをFDDに入れたまま再起動

Welcome to Disk Manager
上方にIBM SSD DiskManager VersioN 9.53の表示→Enter

Ontrack Standalone Operating System...Enter

Disk Manager Main Menu
デフォルトで(E)asy Disk InstallationになっているのでEnter

DriveListが右側に表示される。
間違い無ければ(Y)es(デフォルト)を選択してEnter

OSの選択
Windows 95,95a,95osr1(FAT16)(デフォルト)
Windows 95osr2,98,98SE,2000(FAT16 or FAT32)
Windows NT 3.51 (or earlier)
Windows NT 4.0 (or later)
DOS/Windows 3.1x (FAT16)
Other Operating System
Return to previous meni
とあるので、2番目のFAT32を選択してEnter

Disk Manager can format your hard drive using the 32-Bit FAT
file system.Would you like to install this drive using FAT32?
(Y)ES
(N)Oと表示される。
FAT32でFORMATしてもいいか、との意味。
デフォルトの(Y)ES 選択して Enter

ここら辺でパーティション分けをする選択肢があるはずだけど
詳細略。今回は使用しなかったので使用せず。

Disk Manager Status
Ready to install Disk 1,IBM-DJSA-230.
It has a formatted capacity of 29.99GB
There will be : 1 partition with 29.99GB
This is your last chance to cancel the installation process.
(キャンセルするラストチャンスの意味)
(*パーティション分けがあるとすればこの前だと思う)
(*HDDの名前、数字は例)

Are you sure you want to continue?(続けますか、の意味)
(Y)ES(デフォルト)
(N)O        の選択肢の表示→YESを選択してEnter

30GBで20秒程度で作業終了。

Disk 1 has been successfully installed!
(ディスク1の作成は成功)

The partitions that have been created are now formatted.
Each partition will be accessible as a logical drive letter
after rebooting.
(パーティションは作成済み。各々のパーティションは
再起動後に論理ドライブレターとしてアクセス可能)

IMPORTANT INFOMATION -PLEASE READ CAREFULLY!
(重要情報-注意して読んでね!

Each time you boot from diskette you must follow the three steps below.
If you do not follow these procedure,your operating system(OS) will be
unable to access the hard drive correctly and OS installation will fail.
(フロッピーディスクから起動する前に3つのステップをしなさい
この手順を取らないと、あなたが入れようとするOSはHDDに正しく
アクセスできないのでインストールは失敗する)

1)Remove the diskette from drive A:,if present.
(1.もし入っているならフロッピーディスクは抜きなさい)

2)Boot the system from hard drive and press the SPACEBAR as soon
as the blue Ontrack banner appears.
(2.HDDから起動させて、Ontrackのバナー(青い四角い表示)が見えたら
 すぐにスペースキーを押しなさい。)

3)When prompted,insert the boot diskette in drive A: and press the
SPACEBAR.
(3.(プロンプトにになったら?、>?)起動ディスクを
 入れて、スペースキーを押しなさい)

As an alternative,you can create an Ontrak Boot Diskette,Press ALT-C.
Press any other key to skip diskette creation.
(*Alt+Cで起動用ディスクを作るメニューにいきますが、英語OS用の
起動ディスクで無いと入りきれないので、これは作れません)

→Enterを押す

Disk Manager Status
Disk Manager completed.
Remove the diskette from drive A: and when ready...
Press RESET or CTRL-ALT-DEL to exit.
(Disk Managerは完了。プログラムから抜けるために
 A:からフロッピーディスクを抜いてリセットするか、
 CTRLとALTとDELを一緒に押せ)

→再起動

Starting ONTRACKS...
IBM
Dynamic Drive Overlay V9.53
Copyright(c) ONTRACK Data International.Inc. 1993-1999
(*ここまでがバナーの内容)

Press spacebar to boot from diskette...
(フロッピーから起動するならスペースキーを押せ)

To install an operating system via diskette:Insert the first
installtion diskette in drive A:now.Press SPACEBAR when ready.
(OSをフロッピーディスク経由でインストールするためには
 最初のフロッピーディスクをA:に入れて、
 準備ができたらスペースキーを押せ)

To install an operating system via CD-ROM:Insert your operating
system diskette and press SPACEBAR to boot from diskette.Then SYS
your hard drive by typing(for example)SYS C:,install your CD-ROM
drivers,reboot and run SETUP from your CD-ROM.
(OSをCD-ROM経由でインストールためにはOSの起動用ディスクをA:に
 入れて、スペースキーを押してFDDから起動。再起動後、A:>SYS C:
 のようにしてHDDにシステム情報を転送しなさい。CD-ROMのドライバ
 をインストールして再起動し、CD-ROMからセットアップしなさい。

*鉄則!!
 最初から起動ディスクを入れておいてはいけない!
 まずDMが先に動かないといけない。FDDに起動ディスクが
 入っていると、DMより先にフロッッピーのプログラムが
 HDDを読んでしまうので、BIOS騙しが無効。

*起動したら最初はやはりOSを入れないといけなみたい
A:>SYS C:

*ESCでHDDから起動
A:からではSPACEBAR

*CD-ROMからの場合はA:にCD-ROMを読めるようにしておくなり
 HDDにCOPYするなりする必要があると思う。ここから先はご随意に。

先頭へ

DMアンインストール
DMのアンインストールはDGと比べると一筋縄ではいきません。
A:>FDISK/MBRも有効ではありません。DMのプログラムディス
クからきちんと手順を踏んでアンインストールする必要が
あります。DMのようなBIOS騙しツールを使っているHDDは
BIOS騙しがなくても認識するマシン、例えばTP600の2ndディ
スクアダプター等では使えません。TP310からTP560Zに30GB
のHDDをそのまま持っていった場合はそのまま認識しました
から、BIOS騙し無しでは8GBの壁があるマシン同士であれば
そちらに装着してアンインストール作業が可能かもしれま
せん。この手順は560Zの方で再度DMをインストールして
それからアンインストールしたので、上記ができるかどう
かは保証の限りではありません。

インストールに使ったDMのディスクで起動
(A)dvanced Options 選択 Enter
(M)aintenance Options 選択 Enter
(D)ynamic Drive Overlay 選択 Enter
(R)emove Dynamic Drive Overlay 選択 Enter

Select a Disk
1)IBM-DJSA-230
(デフォルト)
Return to previous menuの表示

該当するHDDを選択→Enter

Disk Manager Status
You have selected the Remove Dynamic Drive Overlay function.
Make sure you have completed the following before continuing this process.
- if you are moving this drive to a new computer,
make sure the drive is attached to the computer.
- Make sure your CMOS drive type is set to
support the full capacity of your hard drive.
See"Setting the CMOS Drive Type"in the
online manual.
- BACKUP all your data before continuing.
(Any key to contiune)
  の表示→Enter

Disk Manager Status(赤色背景で)
Disk Manager cannot be uninstalled from this drive without
permanentaly erasing all data.To uninstall Disk Manager
non-destructively,your BIOS geometry must support and match
the drive geometry of Cylinders,Heads,and Sectors.

Refer to the online manual under "Before Running Disk Manager/
Installing Your Hard Drive/Setting the CMOS Drive Type"
for more information on setting your CMOS.All data will
be lost if you continue with the uninstall procddure.This
process is irreversible!

At this point you have 2 options:
1)Press Alt-C to continue DISK MANAGER with this condition.
2)Press any other key to cancel this operation.

の表示→Alt+C

Disk Manager Status
Disk Manager has been uninstalled from this drive.
(Any key to continue)
  の表示

→ESC連打→Exit Disk Manager? (Yes)(No)の表示

Yes 選択、enter

Disk Manager Status
Disk Manager completed.
Remove the diskette from drive A:and when ready...
Press RESET or CTRL-ALT-DEL to exit.
 の表示

→再起動

I9990302が表示されればアンインストール成功


HDD換装試験報告(Vol.82)へ
HDD換装レポート

先頭へ
一つ前へ
一つ後へ
コラム Indexへ
トップページへ