本当のVALUEとは

不定期コラム Vol.35
2000/05/21

VALUE(バリュー)は「価値」という意味です。
資産運用の世界では運用の手法の一つにバリュー株投
資というものがあります。世間の人気が無くて割安に放置
されている銘柄に重点的に投資する方法です。この手法
を取っていた米国のヘッジファンド(いわゆる投機屋)は
企業の実態を無視した熱狂的なIT株相場に太刀打ちでき
ず、撤退を余儀なくされました。でも、ここで書こうと
いうのは、そういう話ではありません。

パソコンの世界ではお買い得モデルとして、オプション
が最初から付属しているモデルがあります。メモリーや
CD-ROMのキット製品、TPではLAN CARD付属という事も多
いです。で、問題にしたいのは、これらが本当にお買い
得か、という問題です。

CD-ROMについては、松下が比較的サポートが良いため、
私も付いてて良かった、と思います。リカバリーの面倒
を避けるために幾つか純正を買っている以外は、CD-ROM
やCD-Rは松下ばかり買っています。

問題はメモリーです。ノートのメモリーの空きスロット
は数が限られています。2つあるTP600シリーズならとも
かく、TP560XやTP240では一つしかありません。そこに
メーカーがお買い得としてメモリーを添付したモデルが
問題です。

企業での導入で、トータルコストの関係でメモリーも例
えば64MBでいいや、というのであれば、この本体32MB+
追加32MBモデルは歓迎されるかもしれません。

でも、自分のような(予算が取れる)企業ユーザーや、買
った以上、長く使いたい個人ユーザーにとっては、中途
半端な容量のメモリーは邪魔なだけです。将来的にメモ
リーをより必要とするようなOSに切りかえる可能性がある
場合、最初から最大容量のメモリーを装着する、という
のが合理的な考え方ではないでしょうか。むろん、メモ
リーの価格、供給体制によって、メモリーを追加する時
期は変わってきます。

企業向けモデルが量販店を通じて個人に流れている現状
では、お買い得製品をどのように設定するかは難しい
かもしれません。同じ製品で別々のユーザーのニーズは
満たせませんから。

ただ、最近はTPを置いているお店も少なくなっています。
この現状を逆手にとって、IBMもWEB直販を活用すべきです。
最初からマックス、といっても256MBを、というのではな
くて128MBで構いません、本体64MBに32MBなんてちまちま
したメモリーをキットにするのでなくて、ドンと128MB、
だめなら64MBをセットにしてしまいましょう。もし純正で
コストに合わないというのであれば、昔やっていたVLHの
ような形をすれば良いと思います。これこそ真のバリュー
です。外したメモリーが無駄になるという事態も避けられ
ますし。企業がかつがつで動くと判断しているより、ちょ
っと多めのメモリー、WIN95なら64MB超の96MBまで、WIN98
なら128MBといった具合に多めにすれば、WEB直販のモデル
も売れると思います。

後は、純正オプションの問題です。IBMはなまじ図体がでか
いだけにモデムカード、LANカード、CD-ROM/DVD-ROMといっ
たものに自社製品があります。でもユーザーによっては自社
製品が邪魔になる時もあります。私のケースで言えばIBM純
正LAN CARDが一番邪魔です。私の会社では昔から3COMの
製品でほとんど統一していただけに、IBMブランドは今更使う
気になりません。ThinkPad Clubのふりーまーけっとで放出し
た時は、NTで認識させ易いCARDとして、結構引き合いが来
ました。でもねぇ。まぁ、今後ノートパソコンLAN I/F内蔵で
LAN CARDの需要も減っていくのでしょうけど、大阪商人では
ありませんが、LAN CARDいらんから価格下げて、ですね。

TPミレニアムモデルの直販体制には不明な点が多いです。
が、店頭でのTPのシェアが壊滅的である以上、何らかの
打開策は必要だと思います。個人ユーザーが文句無くお買い
得、バリューだ、と思う販売戦略を期待したいですね。

自社資源の価格だけで割安、バリューだと判断せず、秋葉原で
追加でオプションを買いなおした時に比べて割安かどうか、を
できれば比較してもらいたいもんです。むろん、保証とかを考え
て、秋葉原価格まで下げろ、とは言いません。中途半端なオプ
ションがあるぐらいなら、何もないスッピンのベーシックモデル
という選択肢がある方がマシです。その方が地球にも優しいの
ではないでしょうか。

こういう話こそがeビジネスの実践だと思うのですよ、ハイ。


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