2000/11/05作成
ビジネス機というTP300シリーズで、ジャストA4の枠を
初めて超えたモデルです。TP380シリーズと並行して
販売されました。キーボードの配置が従来と違っていた
ため、賛否は分かれます。またソケット式のCPUのため、
デスクトップ用のソケット7用CPUを使って改造することも
可能です。当時としては珍しくL2キャッシュも搭載してお
り、KB以外は充実したスペックになっています。TP315D
はTP310をベースにした個人向けマルチメディアモデル
で、固定式CD-ROMを内蔵したモデルです。
TP310/315Dの詳細は ここ
TP315Dの正面図です。右側面がFDDか、CD-ROMか、という
違いだけで、その他の外見はTP310とTP315Dで同じです。
TP315DはCD-ROMが内蔵なのでFDDは外付けになります。
TP310シリーズを特徴である6段キーボードです。TP240が出た
今となっては違和感も結構薄れましたが、当時即座に購入を試
験導入だけで止めた覚えがあります。同様のキーボードであった
東芝のユーザーからの乗り換えに使いました。手前のパームレス
ト部のために、ジャストA4の枠からはみ出しています。
両方を並べた図です。正面からはモデル名以外区別がつきま
せん。
左側面です。PC CARDスロットがあります。CardBusはデフォルト
の設定では無効になっています。FlashMemoryを使うような場合
は有効にしないと認識しない場合があります。BIOS呼び出しは起
動時にF2です。
背部です。FDD、RS-232C、パラレル、CRT、KB/Mouse
等が並んでいます。一番左が電源コネクタ部です。
右側面です。画像左側がバッテリーの蓋、真中は上のTP315D
ではCD-ROM、下のTP310ではFDDになっています。左は電源
スイッチです。電源スイッチが左側ということが多いThinkPadでは
特異でした。
右側面のバッテリーを出してみたところです。暗いので判り
にくいですが、バッテリーの横に見える本体の下半分に大き
な収納口が開いています。手前にあるのは蓋です。
底面です。メモリー蓋の穴の側にHDDのベイの蓋のネジが
あります。画面右上はバッテリー収納部の蓋で、上にあるの
がバッテリーです。
メモリソケットのクローズアップです。左上の白丸は、HDDを外す
ネジの位置を示したもので、メモリのふたはもっと下のソケット部
の側にあります。メモリソケット部は狭いので、幅が広いDIMM
だと2枚装着できないので注意が必要です。64MBx2の2枚挿しの
動作確認はしています。128MB EDO DIMMは入手難ですので
確認はできていません。
メモリソケット部の蓋を閉じた状態です。右側の白丸の
位置のネジを外して、HDD収納部の蓋を少しずらした
状態です。まんなかのネジはメモリソケット部の蓋の固
定用です。
HDDを取り出しているところです。ディスクパック形式で、引っ張り
出すための取っ手用の紐がついていますので、取り出しは簡単
です。
ディスクパックを取り出したところです。
ディスクパックです。
FDDです。TP310シリーズ専用の特殊なものです。
他の機種の流用はできません。本体とのコネクタ形状は
TP765Dあたりと同じですので試してみましたが認識しま
せんでした。
FDDをひっくり返したところです。
TP310シリーズ用の45WのACアダプターが見つからないので
見つかったら画像を追加する予定です。
中古として買う場合
11.3"TFTと当時としては比較的大きめのディスプレイを搭載して
おり、CPUも調べれば換装が可能、HDDも6.4GBまでは通常問題
なし、とあって、なかなか素性が良いモデルです。純正の45Wの
ACアダプターはわりと昨年の夏頃までのThinkPad
i Seriesにも
使われていたので入手は容易です。ただ、このアダプターは他の
TPへの使いまわしがきかないので、できれば他の56Wや35Wと
いった普通のTPのアダプターの方がいいでしょう。315シリーズの
場合は外付けFDDが入手できない(IBMパーツセンターで買えるか
どうか不明。買えても非常に高価)というのが問題です。他のTPの
FDDでは使えません。インターネット上に幾つか関連のホームペー
ジがありますので、そういうところで情報を入手してください。