ThinkPadとは


【注】(旧版)1999-2000年当時のThinkPadに燃えていた頃の記録です。今はかなり醒めてますが。
ネットウオッチ板あたりで何か書かれそうですが、当時はそうだったので、
まぁいいか、と。でなければAll about ThinkPad等も完成しなかったことでしょうし。


2000/03/12更新

ThinkPadはIBMのNotePCのブランドです。
ThinkPadにどのようなモデルがあるか、については
IBMのホームページの「Think about ThinkPad」等が参考になるでしょう。
http://www.ibm.co.jp/pc/thinkpad/tpabout/q5.html
  ※過去のデータはWeb Archiveを参照してください
  Internet Archive Wayback Machine
  http://web.archive.org/web/*/http://www.ibm.co.jp/pc/thinkpad/tpabout/q5.html


しかし、これはかなりモデルが集約された結果です。
一般的には
・ハイエンド、エグゼクティブ御用達 TP700シリーズ
・CD-ROM内蔵のスリムノート TP600シリーズ
・携帯を重視したウルトラスリムノート TP500シリーズ
・携帯を重視したサブノート TP200シリーズ
・ビジネス向け普及機 TP300シリーズ

の方が通るかもしれません。このうちTP700シリーズは
1999年夏までThinkPadのフラッグシップシリーズでした。
詳しくは各シリーズの最初に簡単に流れなどを紹介しています。

ThinkPadには
・第一級の性能
・シンプルなデザイン
・酷使に耐える丈夫さ
・充実した保守体制、BIOS、ドライバの供給
・熱心なユーザー

といった各要素が相乗効果を発揮しているというのは、私がかつて
1998年初春にAll about ThinkPadの最初に書いた時と変わっていません。
今もトータルな性能においては決して他社のマシンに負けるものではないと
思っています。

インターネットを常用するようになった現在では上記の項目に情報公開に
積極的という意味で”オープンな企業体質”というのも付け加えたいと
思います。
頻繁なBIOS,ドライバのUPDATEを会員制などとケチくさい
事を言わずに入手できる便利さ、各種発表資料も社外の
人間で検索できるオープン性、マニュアル等のWEBでの
公開等、国内他社にも見習って欲しい体質です。

これらの素晴らしい要素を持つThinkPadのシェアが
なぜ伸びないのでしょう?

一つは、かたくなな黒を基調としたデザイン、
ビジネスユース優先で必ずしもゲーマーといった家庭向けでない仕様、
あるいは、サブノートにおけるSVGA堅持などファッション性の欠如、
AV融合との取り組みの危うさ、家電との親和性の欠如とかでしょうか。
予算不足なのかCMも最近は減っているようです。
TPの商品ラインナップが残念ながらファッション志向の一般人には
受けにくい点がある事は否定しません。個人的には商売下手だなぁと
思います。反面、それでこそ質実剛健なのだ、とも。

最近のトレンドに対するメーカーの主張は"ThinkPadQuality"
http://www.ibm.co.jp/pc/thinkpad/tpabout/quality.htmlに
  http://web.archive.org/web/*/http://www.ibm.co.jp/pc/thinkpad/tpabout/quality.html
示されています。文意をうまく抽出するのは難しいので
批判はあるでしょうが、ちょっと長めに引用させてください。

 “軽さ”と引き替えにバッテリー駆動時間を切り捨てたThinkPadを。
 “薄さ”と引き替えにネットワークと接続するための
 ポートを切り捨てたThinkPadを。
 あるいはミスタッチの増える小さなキーボードを装着したThinkPadを、
 私たちはつくるつもりはありません。

 それらをあきらめることは、
 ユーザビリティ、プロダクティビティの低下に直結するからです。
 もちろんThinkPadも、軽さと薄さを追求しています。

 しかし、私たちが本当に大切にしているのは、むしろその先。
 独創的なトラックポイントに代表される、
 すぐれたインターフェイスの追求。
 国際標準を標榜するキータッチへのこだわり。
 そして過酷な使用状況にもへこたれない堅牢性なのです。

 そして、そのすべての条件を満たしたノートPCにだけ、
 ThinkPadの名は冠されます。それが、ThinkPad Quality。
 軽さと薄さは、Qualityを構成する要素の一部に過ぎません。
 さて、あなたがノートPCに求めるものはなんですか。
(引用終わり)

ThinkPadをこれから買おうという方には、ハードなビジネス世界で
鍛えられた玄人向けの確かなツールの良さを味わって頂きたいものです。

また(ビジネス用途にはお勧めしませんが)家庭向けにコストパフォーマンス
と初心者をもカバーする使い易さを追求したTPiシリーズでも構いません。

老舗とか旧御三家と言われているのは知っていますが、新御三家(SONY、
ソーテック、APPLE)には負けないだけの実力がノートPCではあります。
デスクトップPCのように簡単にパーツ交換ができる訳ではないノートPC
だけに、確実なものが欲しい方にはぜひお勧めします。

信頼性重視で新機軸採用には保守的なイメージも確かにあります。
しかし、一面では常に独創性と革新性も追及しているThinkPadの
世界にあなたもいらっしゃいませんか。

 なお、自己紹介にも書いたように、私は一介のエンドユーザーで
 IBMの関係者ではありません。念のため



【2000/6書きかけの原稿から】

歴史と伝統

歴史と伝統
日本の携帯型パソコンの歴史は極端なことを言えば、日本IBMがリード
してきたと言えるでしょう。

ノート型パソコンの一番手は東芝DynaBookに譲りましたが現在までも
続くサブノートの端緒となったTP220、ベストセラーになったTP230Cs,
530CSの各機種、各社撤退が相次ぐ中でのB5ノートのラインナップの
維持等々。

でも、単純に歴史があることを誇りたいのではありません。
長年自社で設計・製造してきたことによるノウハウの蓄積が
他社とは比較にならないというのを強調したいためです。

歴史があるという事はそれだけ幾つものモデルが存在する事
を意味します。古いモデルのパーツの供給もおそらくは他社
よりは念入りに行われています。エンドユーザーが直接IBM部
品センターに注文できる体制を含めてトータルで考えると
ユーザーにとってフレンドリーな企業と言えるでしょう。




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