TrackPoint開発ヒストリー-3(和訳版)

不定期コラム Vol.477b
2001/11/25作成


  その2 へ


 斬新さの赤いバッジ

 TrackPointに行なわれた1つの最終変更は、Sapperによって示唆されました。
 SelkerとRutledgeのポインティングスティックの先端は黒(黒いThinkPadの
 キーボードの中で失われた色)でした。Sapperは、「それを歌わせてくださ
 い」と言いました。また、先端は赤に変更されました。それによってアボッ
 トとコステロのどちらが一番かを競う(*=有名な喜劇役者でそんな事を競っ
 ても無意味という意味と思います)というような「企業の愚行」をもたらす
 のですが。

 Hardyは説明します:「IBMはその製品で赤くなりうるただ一つのものは
 汎用大型コンピュータ(メインフレーム)では巨大なスイッチとなる
 緊急電源スイッチという尊重される基準を持っていた。小さなTrackPoint
 の先端を同じ標準に照らすのは不合理な事だった。しかし、そのときの
 IBMの状況では、私たちは、赤いドットでは話が通らないと知っていま
 した。したがって、私たちはそれをわずかに和らげて、それをマゼンタ
 (赤色アニリン染料)と呼びました。」

 すぐ後にデザイナーのYamazakiは、IBMの規格の責任者の呼び出しを
 受けました。彼はこれらの小さな赤い部品が生産されたかを知りたがって
 いました。Yamazakiは「それは赤くありません。マゼンタです。」と言いました。
 責任者は「違う」と返答しました。「それらは赤い。」。2人は交互に言い合い
 議論に決着を付けるためにHardyに電話をかけました。

 「それは赤ではありません。マゼンタ(紫紅色のアニリン染料)です。」
 ハーディは規格の責任者(それは赤色の存在論についての取り止めの
 無い哲学的な討論に結びついた)に保証しました。それをマゼンタと
 呼んだとしても赤を許可を許可していないと、依然として責任者は立場
 を崩しませんでした。

 Hardyはより高いレベル(上級の管理とのそのような重要でない議論の
 継続に、責任者が尻込みしていると確信していたので)に議論を持っ
 ていくことを提案しました。このようにして、それは展開しました。
 (ポインティングシティックの)先端はマゼンタとして引き続き分類
 されました。またその後数年間に、個々の新しいThinkPadの投入で
 最後に明るく赤いブランドのシンボルになるまで、ゴムのキャップの
 色は増していきました。

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 Peter Goldenはニューズウィーク紙とデトロイト・フリー・プレス紙
 への寄稿家でした。pagolden@earthlink.netで彼にemailしてください。
 Electoronic Businessは、この記事におけるDebi DellとJ.Gerry Purdy
 博士の広範な援助を感謝したい。Debi Dell(この人は17年間IBMで働いて
 いる)は現在、IBMのモバイルとワイヤレスサービスの課金の面の全米を
 担当する有能なマネージャーです。Gerry Purdy博士はマウンテンビュー
 のモバイル・インサイト社の産業アナリスト兼経営者です。DellとPurdy
 はThinkPadについての最近完成した本(*)の著者です。

   *Thinkpad A Different Shade of Blueのことだと思われます。
 


http://www.mobileinsights.com/press/pr19991019.html
  Mobile Insights
 ThinkPad: A Different Shade of Blue - Building a Successful IBM Brand
 reveals the exclusive inside story of the most well-known mobile brand
 in the computer business today
 
http://hallinternet.com/net_history_trends/538.shtml
 Thinkpad A Different Shade of Blue
 
  Thinkpad : A Different Shade of Blue
  by Deborah A. Dell, J. Gerry Purdy, Debbie Dell (Preface)
  See More Details




TrackPointに関するストーリーは
 Cannavinoが徹底的に短縮化したスケジュールの遵守を
 余儀なくされてSapperと日本IBMのチームは新しいノートの研究を
 続けていました。だから、彼らはThinkPadを(他社製品と)差別化
 する鍵となる技術のうちの1つがIBMの研究所の中で使われること
 なく放置されているなんて思いもしませんでした。


  という文に続けて始まっています。その前にはThinkPadの登場に
  関するストーリーがありました。CannavinoやHardyに関する説明は
  今回翻訳した個所より前にあります。時間があれば訳すかもしれま
  せんが、興味がある方はGoogleのキャッシュを見てください。このス
  トーリーは基本的にはCannavinoの動きがテーマーになっているよう
  です。それにしてもこういう文章がキャッシュに残っているGoogleって...



  対訳版は ここ


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