440BXは最高だった
不定期コラム Vol.110
2000/08/02更新
日曜の夜のPCセットアップはヘビーユーザーのマシンが対象
だっただけに結構大変でした。MMX Pentium-166MHzのメルコ
のBOOK PCからCeleron-400MHzのIBM PC 300PL Slimが1台、
不調のPentiumIII-600MHz PC300PL 6892 WIN95からWIN98へ
の切替1台。同じく不調のPnetiumII IBM PC300PL 6862 WIN
95 からCeleron-466クラスのIBMPC300PL WIN98へ切替。新規
TPi2621-464セットアップ等々。
なかでも最後の追い込みになってぶっ壊れた6892の代替機は
痛かったです。当初新型の6565-B1J PentiumIII-667MHzで
セットアップしていました。6565はチップセットが従来の
6862/6892で使われた440BXではなく、VIAのものを使って
います。購入する時にちょっと不安はあったのですが、VIA
のチップセットも出てから時間が経っているし、という事で
試験導入したモデルです。
メモリーの増設のため、ケースを開けると、LAN CARDもディ
スプレイアダプターもオンボードではなくて、ショップブラ
ンドや自作機のような中身でちょっとがっかりしました。
おまけに業者がもってきたメモリーがnon ECCのものだった
というのが装着した後のBIOSのメッセージで判りました。
でも、まぁ動くからと、気を取り直して、HDDの増設に移り
ました。この部署のマシンはローカルマシンにHDDを2つ装着
して自己管理しているのです。
ところが、内蔵HDDに接続されているケーブルはコネクタが
一つしかない短いものです。仕方なく手持ちのフレキシブル
IDEケーブルに代えました。この時、まじまじと標準のケー
ブルがUDMA66対応かどうか見たのですが、判断できませんで
した。今日これを書くのに仕様をWEBサイトで確認したところ
UDMA66でした。でも、UDMA33用のケーブルでやれば自動的に
認識して速度を落とすのでは、と期待してケーブルを変え、
HDDを2台にして、セットアップ作業を開始しました。
8割がた完成したところで、いきなり再起動がかかって、それ
以降、SafeModeでも起動できないお手上げモードとなり、2時
間の作業がパーになりました。
今システムガイドを見ている訳ですが、2台目のHDDはオプショ
ンにあるものの、接続用ケーブルについては一切触れられて
いません。マニュアルを確認しないで作業したのも悪いので
しょうが、融通の無さを感じました。
仕方なく手馴れた6862を引っ張り出してきて、いつもの手順で
バックアップから復元してちょいちょい設定変更を加えて1時間
で元になるマシンを作り、そこから6892のHDDを外してきて、
6862に直結で繋ぎ、大慌てでデータの転送作業をしました。
HDDの最適化まで終わらせてマシンを設置したのは就業時間の
9:00ぎりぎりでした。
教訓
1.急ぎの作業では新型を使わない事
2.440BX搭載で安定している6892の確保
翌日PS/PLAZA WAKAMATSUに連絡して在庫を確認してもらい、
既に生産打ち切りでメーカー在庫限りの6892x6台を確保
しました。
IBM PC300PLはモデルが終息となり、新しくNetVista A40p(6579)
となりました。NetVistaでは従来の6892にあたるフルタワーモデ
ルがラインナップに無いので、手持ちの6892を使い果たした後で
は、どっか別のメーカーを調べないといけません。DELLは心から
嫌いですので、エプソン販売かエプソンダイレクトあたりにする
かもしれません。成熟した440BXに対して、Intel810/815はまだ
熟成途上のような気もしており、あまり慌てて買う気にはなれま
せん。確かにHDDのUDMA66対応は魅力ですが、企業ユーザーとし
ては、安心して使える安定度の方が大事です。別にベンチマーク
を測る訳ではないのですから。
440BXを採用したIBM PC300PL 6862/6892は基本設計が同じで
ケースが違うだけの兄弟モデルでした。用途に応じてHDDを外して
他方に装着すればそのまま使えましたし、本当に重宝しました。
ケースは1997/11の6562以来ですし、システムボードは1998/05か
ら同じです。6862は途中で5"ベイで5.25"サイズのものが明確に
内蔵できないように3.5"サイズの機器固定用のステーが付くよう
になったりしましたが、基本的には同じでした。
6862は450(W)x450(D)x128(H)というサイズです。
6565は400(W)x423(D)x139(H)というサイズです。
NetVistaA40は425(W)x425(D)x140(H)というサイズです。
6862で大きすぎ、という声があり、コンパクトにした6565を
出したところ、今度は狭すぎMという声で少し戻したという
ところなのでしょうか。
狭いオフィスですので、コンパクトなマシンをデスクトップでも
主力にしています。でも、用途によってはHDDを2つ、できれば
CD-R/RWも内蔵したいというニーズもわる訳です。そういうヘビィ
デューティな仕様のマシンで安心して使えるIBMのマシンが無く
なった事は残念です。安売りされているNetFinity1000ベースで
やってもいいのですが、WideSCSIのHDDは割高なので、ちょっと
考え込んでしまいます。コストを下げるためのIDEモデルも設定
されていたようなので、IDEモデルをサーバーに使う気にはなれ
ませんが、クライアントならば良いのかもしれません。今後の
動向を注視するつもりです。
当面HDDを2つ内蔵する用途には6862/6892で対応し、
後はNetVistaの中の構造次第です。
それにしても、IBMのデスクトップ系統はどんどん寂しくなる
ばかりです。
関連URL
http://www.ibm.co.jp/pc/desktop/
IBM PC[トップページ]
http://www.ibm.co.jp/pc/netvista/
NetVista[トップページ]