486リサイクル

不定期コラム Vol.90
2000/07/15

一連の力任せの総当り作業が一段落した後、週末に何をやろう
かと、しばらく考えていました。

リース期間(5年)の満了で返却するマシンが増えてきそうなので
486の再利用方法でもネタにしようか、と考えました。で、
返却する前にいじくってみようかと、手元にTP360Csあたりを
倉庫から引っ張り出してみました。

最初、DOSでインターネットに繋がるWEB BOY4を導入しようと
思い、HDDを新品に換装しました。前のは170MBでした。まさに
隔世の感、という感じですね。で、手順通り、純正パックを
解体し、DBCAのMaster/Slaveのピンを削除して、ディスクパッ
クにはめ直しました。

せっかくの6GBだし、と思い、WIN95の起動ディスクで最小構
成のDOSで起動する状態にし、WEB BOYをインストールしました。
6GBは音がうるさいと定評のDBCA6.4GBですが、今更主力マシン
には使いにくいので、パーツの方でもリサイクル使用です。

WIN95の起動ディスクでCD-ROMのドライバを組みこむにしろ、
最初はHDDから起動してドライバを組みこんでいった方が作業
が楽なので、まずは最小構成のWIN95に挑戦しました。
これで一つネタが書けるな、って具合です。

PC CARDの認識は米IBMからTP360用のドライバをダウンロード
して対応しました。

しかしWEB BOYはやはりPC DOS/Vを前提にした商品で、かな
漢字変換にはPC DOS/Vの連文節変換(MKK)の辞書を使うと
いった設定になっており、起動後に不安定なので、諦めて
FDISKで区画削除をし、PC DOS 7.0/Vを導入しました。

PC DOS 7.0/V+WEB BOYのインストールはうまくいったよう
です。しかし、常時接続のLAN経由のインターネット接続の
ためにはNDISドライバの導入とPROTOCOL.INIの編集が必要
です。が、DHCPを使ったLAN接続がうまく行きません。

最初はインテルのLANカードを使いましたがリンクの段階に
すらいきませんでした。マニュアルも今更使うと思わなかっ
たので全く無いし。結局HPのWindowsCE用に以前買ってお蔵
入りにしていた、パッケージが揃っているプラネックスの
LANカードにしました。今度はリンクランプも点灯するので
何とか繋がったように思えました。しかし、幾らやっても
URLが開けません、とのメッセージが出ます。数回やり直して
諦めました。今後はFAXの回線を使ったダイヤルアップ端末
の方向でやってみるつもりです。でも、とりあえずFDISKで
DOSごと消去してしまいました。またフロッピーでちまちま
DOSから入れないといけません。

次にLinuxにしようと思い、パッケージを開封してパラッパ
ラッと見て、これも大変そうだと思いパスしました。会社
のネットで使う場合、DHCPへの対応方法等を把握しておか
ないと使い物になりません。日経Linuxといった関連雑誌や
WEBサイトをチェックしないといけないようです。労力の割
には見返りが少なそうなので、これも当分触らないでしょう。

パッケージの要求仕様にはPentium100クラスとあるので、
TP230,360,370,75xの再利用には向かないかもしれません。
徐々に使い易くなってきた事の代償に要求されるマシンの
パワーが上がっているようなので、中古でお手軽価格で出回
っている486クラスの再利用はなかなか難しくなりつつある
のかもしれません。DOS/WIN31+TCP/IPを使ったインターネッ
ト接続でもいいのかもしれませんが、WIN9xの使用でなまった
スキルにはなかなか辛いものがあります。

せっかくこのWEBサイトに来て頂いた方に役だつ情報という事で
とりあえず486クラスのマシンやPentiumクラスのマシンへの
PC CARD経由のCD-ROM認識の手引きをまとめることにしました。

いづれ、まとめてトップページから参照できるようにする
つもりですが、まずはネタ集めということで、このコラムで
作業記録を載せていく事にします。

延び延びになっているThinkPad ClubのTP3XX系のFAQのネタ
にもできるし。

まずは件のTP360Cs改からやってみました。遅いマシンだと
動いているのか、フリーズしているのかどうかも判らず、
長らく放置していた関係でCMOSもクリアになっているなど、
結構大変で。今後の予定としては、TP370C,310,380E,345CS
あたりのWIN95化の話ですね。ぼちぼちやりますので、お付
き合いください。

IBMのMwaveが嫌いなもので、TP755系やTP53x系がまるっきり
無いのが残念ですが、あえて今から探す気もないし、サブノ
ート系はそれなりにWEBサイトがあるようなので、良しとしま
しょう。

目指すはここにしか無いコンテンツという事で。
幸か不幸か、残業には歯止めがかかっているので以前よりも
こちらに注力できるのはいいのですが、収入的にはマイナス
です。


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