下駄を履くまで

不定期コラム Vol.19
2000/04/29

プリンターの話の続きはまた後で。パワーを食いそうなので
時間が無い今はちょっと無理です。少し原稿は書き進めて
ますけどね。ここでは20分で書いた軽い話というか重い話...


物事の結果は本当に最後まで判らない事を"下駄を履くまで"と
書くことがあります。今ちょっとブルーな気分です。

下駄というのは棺おけのなかの遺体に履かせる下駄をさして
います。棺おけに入ってしまうまで、その人の評価、業績は
定まらない、という意味です。転じて、最後の最後までチャ
ンスがあるかもしれないので諦めるな、とも解釈できなくも
ないですが、こっちの意味が世間的に通るかは不明です。今
の気分は後者の方なんですけどねぇ。


私の会社にはたくさんの機器があります。基幹業務系、私の
やっているいわゆる情報系、外部情報ベンダーの端末、ネット。
危険分散の意味から相互に分離することになっているのは構
わないのですが、やはり場所の無さはどうしようもありません。
また機器が複数有ることによる電源容量、大量の機器の発する
熱等も問題です。

これらの問題の解決策の一つとして私は17"CRTに換えて液晶ディ
スプレイを大量に導入してきました。最初はアプティが扱って
いたCTXの12.1"SVGAを24万円も出して数台と、その後も14"を
Sharp、飯山、三菱と買ってきました。特価品としてNANAOや
SAMSUNGの13.8"も買いました。最近はCRTで16"に相当する14.1"
よりは17"と同じ感覚で使える15"を積極的に買ってきました。

液晶ディスプレイを古くから買っていると徐々に自動調整機能
がよくなって、CRTと同じ感覚になってくるのがよく判ります。
最近はIBMの省スペース型デスクトップとのセットでIBM製品の
15"、あるいはSAMSUNGを大量に入れてきました。

最初にブルーと書いたのは、このSAMSUNGの15"の故障が増え始
めたからです。症状は画面が映らない、ですね。信号は来ている
ように見えます。詳しいことは修理に出してみないと判りません
が、多分バックライトの消耗でしょう。

液晶ディスプレイのバックライトについては、従来から消耗品扱
いという話は聞いていましたが、具体的にコストが明示されてい
た訳ではなくて、今になって時限爆弾が炸裂しだしたのでは、と
頭をかかえています。画質の面では問題なかっただけに、国産
他社のものより早く寿命が来たというのであれば、これは、やは
り選択ミスだったのかな、という気がちらりとよぎります。

まぁ私の場合24時間365日PCは動いてますし、省電力機能が働いて
画面の電気が落ちていたにせよ、稼動時間は社内の誰よりも多い
はずです。その私のが故障したという事は、これからの頻発が
予想されて、憂鬱な訳です。SAMSUNGのTFT531については既に後継
のモデルが10台未開封のまま倉庫に眠っていますが、これは障害
対策用に保管しておくしかなさそうです。休み明けに修理に出して
費用、時間がどの程度になるか、によって、国産ではなくてSAMSUNG
を選択した私の選択の結果が出ることになります。正直に言って、
国産メーカーの15"液晶ディスプレイでも13万円程度で購入できます
から、修理代金が新品価格にどの程度になるかによっては、修理に
出さずに新品を買うしかないかもしれません。こういう値下がりの
続く製品では古いモデルの保守用パーツの価格が高止まりしている
事はIBMをはじめ、よくある話だからです。

どうか結末がうまくいきますように。どうか、まだ下駄をはかないで
済みますように。

 日本サムスン
 http://www.samsung.co.jp/index.html

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