TP360C/Cs/CE/CSE
2000/03/19作成 2002/01/01更新
ここでの項目
仕様
概略
All about ThinkPadの準備稿
仕様
360C . 2620-3J0 486SX-33 4- 20(36)
op - 8.4"TFT 2.8 -
. -3JD 486SX-33 4- 20(36) 0.17 - 8.4"TFT
2.8 W31
. -3JF 486SX-33 4- 20(36) 0.34 - 8.4"TFT
2.8 W31
360Cs 2620-2J0 486SX-33 4- 20(36) op
. - 9.5"DSTN 2.8 -
-2JD .486SX-33 4- 20(36) 0.17 - 9.5"DSTN
2.8 W31
-2JF 486SX-33 4- 20(36) 0.34 - 9.5"DSTN
2.8 W31
360CE. 2620-9J0 486DX2-50 4- 20(36) .op
- 8.4"TFT 2.76 -
. -9JF 486DX2-50 4- 20(36) 0.34 - 8.4"TFT
2.76 W31
. -9JL 486DX2-50 4- 20(36) 0.34 - 8.4"TFT
2.76 OS/2 J21
360CSE 2620-8J0 486DX2-50 4- 20(36) .op
- 9.5"DSTN 2.8 -
. -8JF 486DX2-50 4- 20(36) 0.34 - 9.5"DSTN
2.8 W31
-8JL 486DX2-50 4- 20(36) 0.34 - 9.5"DSTN
2.8 OS/2 J21
360C 2620-3JD CPU 486SX-33 L2 0
RAM 4-20MB(Max 36MB) 空1 IC DRAM
CARD
VIDEO 8.4"TFT WD90C24 256色表示 VRAM 1MB
HDD 170MB パック式 CD-ROM 無 TrackPoint2
PC Card 16bit(TypeIIIx1/IIx2)
音源 無 USB 無 IrDA 無 Modem 無
W297xD210xH47 A4 2.8kg 40W 100-240V NiMH
3.5-7h
価格 528K 発売時期 1994/09 IWS対象 OS PC
DOS 6.3/V&IBM版W31
2620-3J0 2620-3JDと同時発売(94/09)のHDDなしモデル
価格 428K HDD以外の仕様は同一
2620-3JF 2620-3JDと同時発売(94/09)のHDD 340MBモデル
価格 578K HDD以外の仕様は同一
2620-3JV CPU 486SX-33 L2 0
RAM 20-20MB(Max 36MB) 空0 IC DRAM
CARD
VIDEO 8.4"TFT WD90C24 256色表示 VRAM 1MB
HDD 340MB パック式 CD-ROM 無 TrackPoint2
PC Card 16bit(TypeIIIx1/IIx2) *TypeIIx1使用中と思われます
音源 音源Card付属 USB 無 IrDA 無 Modem 無
W297xD210xH47 A4 40W 100-240V NiMH
3.5-7h
価格 発売時期 OS OS/2
360Cs 2620-2JD CPU 486SX-33 L2 0
RAM 4-20MB(Max 36MB) 空1 IC DRAM
CARD
VIDEO 9.5"DSTN WD90C24 256色表示 VRAM 1MB
HDD 170MB パック式 CD-ROM 無 TrackPoint2
PC Card 16bit(TypeIIIx1/IIx2)
音源 無 USB 無 IrDA 無 Modem 無
W297xD210xH51 A4 2.8kg 40W 100-240V NiMH
3-7h
価格 398K 発売時期 1994/09 IWS対象 OS PC
DOS 6.3/V&IBM版W31
2620-2J0 2620-2JDと同時発売(94/09)のHDDなしモデル
価格 298K HDD以外の仕様は2JDと同一
2620-2JF 2620-2JDと同時発売(94/09)のHDD 340MBモデル
価格 448K HDD以外の仕様は2JDと同一
360CE 2620-9JF CPU 486DX2-50 L2 0
RAM 4-20MB(Max 36MB) 空1 IC DRAM
CARD
VIDEO 8.4"TFT WD90C24 256色表示 VRAM 1MB
HDD 340MB パック式 CD-ROM 無 TrackPoint2
PC Card 16bit(TypeIIIx1/IIx2)
音源 PCM USB 無 IrDA 無 Modem 無
W297xD210xH47 A4 2.76kg 40W 100-240V NiMH
3.2-7h
価格 548K 発売時期 1994/11 IWS対象 OS PC
DOS 6.3/V&IBM版W31
2620-9J0 2620-9JFと同時発売(94/11)のHDDなしモデル
価格 448K HDD以外の仕様は同一
2620-9JL 2620-9JFと同時発売(94/11)のOS/2 J2.1導入モデル
価格 540K OS以外の仕様は同一
360CSE 2620-8JF CPU 486DX2-50 L2 0
RAM 4-20MB(Max 36MB) 空1 IC DRAM
CARD
VIDEO 9.5"DSTN WD90C24 256色表示 VRAM 1MB
HDD 340MB パック式 CD-ROM 無 TrackPoint2
PC Card 16bit(TypeIIIx1/IIx2)
音源 PCM USB 無 IrDA 無 Modem 無
W297xD210xH51 A4 2.8kg 40W 100-240V NiMH
2.9-7h
価格 448K 発売時期 1994/11 IWS対象 OS PC
DOS 6.3/V&IBM版W31
2620-8J0 2620-8JFと同時発売(94/11)のHDDなしモデル
価格 348K HDD以外の仕様は同一
2620-8JL 2620-8JFと同時発売(94/11)のOS/2 J2.1導入モデル
価格 440K OS以外の仕様は同一
概略
360C
上位機種のTP755Cとオプション類が共通な当時のミッドレンジを担った
マシンです。換装業者によるAm5x86への換装実績も多く、サードパーティの
32MB IC DRAM CARDを装着すればそこそこWIN95化にも耐えられます。
256色表示するにはVESA.EXEをCONFIG.SYSに登録する必要があります。
このファイルは米IBMのサイトか、会員制ですがNIFTYのFIBMFEEL等で
ダウンロード可能です。TFTモデルは画面が小さめ(8.4")なのが弱点です。
詳しくは TPビデオドライバ(旧機種) を参照してください。
なお、3JVはシステムガイドには記載が無いモデルで、サウンドカードが付属
してメモリーを拡張したOS/2プリインストールモデルです。
TP360CE/CSE/PEにはPCM音源が内蔵されています。
サウンドのドライバの導入にはコツが必要です。
詳しくはTP AUDIOドライバ(PCM音源) を参照してください。
PCカードから電源を取るタイプのCD-ROMは使えない可能性があります。
中古で買う場合はTFTモデルでは画面の小ささがネックです。
メモリーに使うIC DRAM CARDは入手性が悪い上に割高です。
ただしジャンク品はそれなりに出回っているようです。
キーボードを跳ね上げて、FDD、その下のメモリ(IC DRAM CARD)、
バッテリー、ディスクパック等を交換する「弁当箱」スタイルを採用
しています。
HDDの換装についてはMaster/slaveのピンの問題がありますので、
事前に調査しておいた方がいいでしょう。通常は8GBまでのHDDを
お勧めします。それ以上の容量の場合はBIOS騙しでうまくいく場合も
あります。その場合、他にデスクトップPC等が必要になるかもしれません。
<参考>
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/2871/300/360_h.htm
TP360-75xのHDD換装
DiskManager2000の使い方
TP360Cs
TP360CのDSTN版です。DSTNの質はTP330Csよりかなり改善されています。
他に2620-2JWというモデルもあるようです。詳しくはTP360Cの項を参照してください。
TP360CE
CPUを486DX2-50にした360Cの強化後継版です。CPUのクロックスピードは
上がりましたが、バスクロックが33→25MHzと下がったので、用途によっては
前モデルと処理速度はあまり変わらなかったかもしれません。このモデルから
PCM音源が内蔵されました。
Am5x86への換装の場合、バスクロック33MHzでの載せ換えに耐えられ
ないものが個体によってはあるようで、その場合は25MHzx4の換装止まりと
いうこともあります。中古での問題等はTP360Cの項を参照してください。
TP360CSE
TP360CEと同じくTP360Csのマイナーチェンジ(リフレッシュ)モデルです。
詳しくはTP360Cの項を参照してください。
○保守
ACアダプターは台形4pinのコネクタなので、現行のThinkPadのものは
流用できません。少し前のTP760用のものなどで代用可能です。
<参考>
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Cupertino/2871/mente/ac.htm
ThinkPad資料館 TP ACアダプター照合表
http://www.aichi.to/~thinkpad/acad.html
ThinkPad Love ACアダプター
オンラインでの資料としては
日本IBMのサイトにユーザーズガイドが収録されています。
http://www.ibm.co.jp/pc/home/manual/thinkpad.html
PC関連マニュアル−ThinkPad関連
http://www-6.ibm.com/jp/pc/home/manual/0012/a8800660.pdf
ThinkPad 360/360Cs/360C ユーザーズ・ガイド
日本語版のオンラインで提供されているHMM(保守マニュアル)はありません。
以下は英語版の資料です。
HMM Volume
2
for the TP340, 355, 360, 370, 700, 720, 701, 750
and 755 systems
(英語版)
tpvol2.pdf 3,716,188bytes 03-30-98
ftp://ftp.pc.ibm.com/pub/pccbbs/mobiles/tpvol2.pdf
オンライン以外の日本語のHMMは
InfoCreate(有償)で下記のものがあります。
SA88-5528-02 ThinkPad 360X 保守マニュアル
SA88-0066-00 ThinkPad 360/360Cs/360C ユーザーズ・
○Web製品カタログ
TP360CSE/CE http://www.ibm.co.jp/pc/thinkpad/old_tp/0407a.html
95/02
http://www.aichi.to/~thinkpad/catalog/tp360cse/
94/11
ThinkPad Love
http://www.aichi.to/~thinkpad/tp360cs/
私のThinkPadずかん
http://www.mars.dti.ne.jp/~ayase/tp/tp360cs_2j0.htm
http://www.mars.dti.ne.jp/~ayase/tp/tp360cs.htm
http://www.mars.dti.ne.jp/~ayase/tp/tp360cs_2jf.htm
○中古で買う場合
やはりIC DRAM CARD採用モデル共通の問題でメモリが入手できるか、
次第です。メモリが入手できればWin95でもそこそこ使用できるかも
しれません。TP360CsでPC CARDから電源を取るCD-ROMが使えない
ケースがありましたので、手持ちのCD=ROMドライブにも注意してください。
HDDは8GBの壁に注意すれば問題ありません。純正パックの中身の
入れ替えの際はMaster/Slaveのジャンパピンに注意してください。
台形4ピンのACアダプターも長期的に見た場合、マイナスポイントです。
いつまでTP760系のものが入手できるか判らないので。
All about ThinkPad 1991-1998に書いた準備原稿の抜粋
既に入手難のAll
about
ThinkPadですが、私の担当した個所に
ついて引用します。HDDの中の準備稿からですので、実際に
掲載された内容とは違う場合もあります。また、内容も当時の
ままですので、リンク先や内容が現時点とは違っている可能性
があります。悪しからず。 (2002/01/01)
SUB:360リライト原稿
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ThinkPad 360C/Cs (2620-3J0/3JD/3JF/3JV/2J0/2JD/2JF)
ThinkPad 360CE/CSE (2620-9J0/9JF/9JL/8J0/8JF/8JL)
ThinkPad 360C/Csは、1994年9月に発表されました。ThinkPad 360Cは
8.4インチTFTカラー液晶ディスプレイを、ThinkPad 360Csは9.5インチDSTN
カラー液晶ディスプレイを搭載するという違いはありましたが、両モデルとも
CPUはSLエンハンスドi486SX 33MHzでした。
1994年11月には、CPUをエンハンスドi486DX2 50MHzに強化したThinkPad
360CE/CSEが登場しました。486SXのThinkPad 360C/Csの登場から486
DX2のThinkPad 360CE/CSEの登場までは2ヶ月しかありませんでした。
しかし、他社よりもDX4 75MHz搭載モデルの投入が遅れたため、1995年
2月に両モデルの値下げ(21%)を行いました。
ThinkPad 360C/Cs/CE/CSEは、当時のThinkPadシリーズのフラッグシップ
モデルThinkPad 755CとはCPUや液晶ディスプレイ、ディスケットドライブの
対応モード等に差はありましたが、キーボードを跳ね上げてハードディスクや
CD-ROMドライブを装着するという基本的な使い方やオプション類は共通でした。
両モデルとも、1995年5月のThinkPad 370Cの登場までの6ヶ月間、法人
向けミッドレンジモデルの主力を担いました。
Table ThinkPad 360C/Csのモデル(360Csは下側) *略
○弁当箱スタイル
ThinkPad 360ファミリーの特徴としては、上位のThinkPad755ファミリーと同じ
デザインで設計され、同じオプションが使えることです。俗に「弁当箱スタイル」と
呼ばれる、キーボードを跳ね上げてフロッピーディスクドライブ(FDD)やIC DRAM
カード(メモリ)、HDDパック、バッテリなどのオプションを装着できる仕組みは、
後継のThinkPad 370Cでも使われています。
○最大メモリ量
メモリの増設はIC DRAMカード方式で行います。日本アイ・ビー・エムからは
16MBまでのカードしか用意されていませんので、最大メモリ量は20MBまででした。
しかし、サードパーティ製の32MB DRAMカードを使えば、最大メモリ量36MBまで
可能という使用実績もあります。
○小さいTFT液晶と画質が向上したDSTN液晶
360C/CEなどのTFTカラー液晶モデルのサイズは、サブノートのThinkPad 530
CSと同じ8.4インチです。ディスプレイの回りの絵画で言えば額縁にあたる部分
の面積が広いため、液晶ディスプレイはかなり小さいという印象を受けます。
DSTNカラー液晶は、ThinkPad 330Csのものよりは格段に画質が向上しています。
○ビデオチップ
ローカルバス接続のビデオチップWD90C24で256色を出すためには、付属の
ビデオサポートディスケット内のVESA.EXEをCONFIG.SYSに登録する必要が
あります。Windows95でもVESA.EXEを登録することでWestern Digital社製の
ドライバで256色の表示が可能です。
○規格が変わったハードディスクパック
ハードディスク(HDD)パックは、ThinkPad 75xシリーズと共通のプラスチック
ジャケットのものです。ThinkPad 330C/Cs、550BJ共通のメタルジャケットの
ものと互換性はありません。528MB以上のHDDが使用可能なエンハンスド
IDEには対応しています。
HDDの換装方法としては、
・日本アイ・ビー・エムやセレスコーポレーションから発売されているHDDパック
による換装
・T-ZONE等で売られているHDDパックのケースだけを買ってきて自分でHDDを装着する方法
・HDDパックの中身を独力か業者に頼んで換装する方法
などがあります。中味の換装については別項を参照してください。
○PCM音源
ThinkPad 360CE/CSEにはPCM音源が搭載されています。このPCM音源は、OSを
DOSないしWindows J3.1の環境からWindows95へアップグレードすれば、Windows95
上でも使用することができます。なお、日本アイ・ビー・エムのシステムガイドに載って
いないモデルですが、ThinkPad 360C 2620-3JVというモデルがあります。このモデル
にはサウンドカード(2620)が標準装備されています。このサウンドカード自体もシス
テムガイドに載っていないため、正式名称やパーツ番号等は不明です。IBMのマシン
に多い企業向けの特殊なモデルだったのかもしれません。
○Type III対応のPCカードスロット
PCカードスロットは、PCMCIA Type III×1またはI/II×2です。
○TrackPoint IIとFn(ファンクション)キー
キーボード前面の[Fn]キーは、ワンタッチ操作でシステム機能設定やバッテリチェックが
簡単に行えるようにするものです。また、TrackPoint IIは、キーボード中央部に装備
されたスティック状の赤いキャップがついたポインティングデバイスです。TrackPointに
触らないのにポインタが勝手に動く場合は、BIOS上でTrackPointを無効にすることが
できます。この問題は、ThinkPad 770で搭載されたTrackPoint VIで解消されたようですが
筆者は確認していません。
○PCカード電源供給のCD-ROMの不具合
筆者の手元にあるThinkPad 360Csで、キャラベルから発売されているPCカードから
電源を供給するタイプのCD-ROMドライブ(CD-36N。外部ACアダプタ不要)を使うと、
CDトレイを引き出すことができません。後継モデルのThinkPad 370Cや他のThinkPad
では問題なく使えますが、他のThinkPad 360ファミリーで問題がないかどうかは確認
できていません。
○CPU換装可能
360C/Cs/CS/CSEのCPUは、Pentium 75MHzと同等といわれるAm5x86-P133への
換装が可能です。実際に3DBENCHというベンチマークソフトを使って486SX 33MHz
と比較すると、その差は倍近くになります。通常、CPUの換装は専門業者に依頼する
のが普通で、工賃込みで数万円程度です。
なお、ThinkPad 360C/Csのロットによっては33MHzの4倍速駆動をさせると障害が
起きるものがあるため、クロックを25MHzに落として4倍速駆動にしないと動かない
ものもあります。
○Windows95対応BIOS/ドライバ
Windows95を初期導入していないマシンでWindows95を使えるようにするための
BIOSやオーディオデバイスドライバがパソコン通信などで配布されています。
NIFTY SERVEであれば、<未来電子環境研究所> FIBMFEELというフォーラムの
DL7:日本IBM製品情報ライブラリ
#168 HGJT19.LZH TP750/360/755C/Cs BIOS 1.41
#169 HBAF55.LZH TP360/370/750/755オーディオ1.40 にあります。
○PCハードウェア国際保証対象製品(1年)です。