ThinkPad 330/55xBJのHDD換装
ThinkPad 初期のモデル、330/55xのディスクパックの
中身を換装する手順についての記事です。
ディスクパック方式の歴史を辿る人への置き土産です。
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2000/11/26作成 20001/06/25更新
ThinkPad 320,330C/Cs,550BJ/555BJ,PS/55note M23V/C23V/S33V で共通のディスクパックの中身の換装に関する記事です。 |
【関連リンク】 ThinkPad 320 ThinkPad 330C/Cs ThinkPad 550BJ ThinkPad 555BJ PS/55note M23V/C23V/S33V HDD換装レポート コラムのHDD関係 DiskManager2000の使い方 |
この頃のモデルはE-IDE(エンハンスドIDE)に対応していないので、 通常は504MB(FORMAT時528MB)までしか認識されません。HDD のネジ穴の位置は内ネジと言う古いタイプになります。最近の6GB といった容量のHDDが504MBまで認識されて使えるかどうかは不明 ですが、可能性は低いと思います。BIOSだましがどの程度の容量 まで有効かは判りませんが、その場合でも2GB〜4GB程度までで 抑えておいた方が無難でしょう。 使用されているIBMのHDDはMasterの状態ではジャンパがShortと いう設定なので、最近のIBM(MasterでOpen)と違うのも、新しい HDDを使う場合の注意点になります。 |
ThinkPad 330/555BJで使用していたディスクパックです。左がエレコムの 340MB、中が純正170MB、右が純正の中身のHDDです。 |
このタイプのディスクパックはGrennPC 5538のセカンドHDDとして 装着するだけで使用可能です。純正パックの場合はMaster/Slave の設定をしなくてもそのままSlaveとして認識されます。本体側の コネクタ)に細工がされているのでは、と思っていますが仕組みの 詳細は不明です。 まずは純正ディスクパックの換装について説明します。 |
純正ディスクパックです。メタルジャケットのもので、コネクタの 位置もこの頃の特徴の正面を向いています。この後のThinkPad 360/755、 ThinkPad 760といったモデルのプラスチック製のケース(ジャケット)のディ スクパックとは互換性がありません。 |
六角レンチは5M/Mという規格のもののようです。あまり 詳しくないので保証はしませんが。 |
ネジ(?)を外しているところです。 |
背部のテープを剥がして取っ手(右上)を取り出します。 その後、コネクタ側の隙間に先の細いマイナスドライバー 等でディスクパックの上部のカバーをずらします。 |
カバーをスライドさせてHDDを露出させているところです。 |
ディスクカバーの下側は側面のパッキンで固定されています。 これはネジと違って固定されてなくて、穴に入っているだけですので、 側面にドライバーを突っ込んで穴と穴の噛み合わせをずらします。 |
下側のカバーを外したところです。HDDは側面をステー(金具)で固定 されています。 |
側面のステーの状態です。 |
ピンはこの図ではディスクパック側のコネクタの右端の一列に HDDのピンが刺さっていません。 |
コネクタの抜き差しはピンを上にした状態では左側、ピンを正面に 見る状態では右側の端の一列(白く着色した円内)がHDDのピンに 刺さっていないことを注意してください。 |
ステーの構造です。 |
再び組み立てる場合のパッキンの状態です。 |
新しいHDDに換装します |
○サードパーティ製品 |
サードパーティ製品はロジテック以外にも東京無線機材等幾つかの 会社から発売されていますが、IBM純正そのものと言ってもよい セレスコーポレーションの製品を除くと、標準より寸足らずの特殊な HDDが使われていることが多いので、そのままでは物理的に装着できません。 |
ロジテックの340MBディスクパックの外観です。 |
側面のネジを外して上側のカバーを跳ね上げます。再度戻す時は スライドさせてはめ込みます。 |
AREALというメーカーのHDDのようです。 |
手前の純正のHDDに比べると少し短いのが判るといいのですが。 |
更にバラしたところです。 |
Master/Slaveのピンはコネクタに入っていません。GrennPC等で 利用する場合は予めジャンパを挿してSlaveに設定する必要があります。 |
普通のHDDを使う場合はケースの背部を破壊するなどしないと 使えません。奥行きに余裕があるGreenPCではこの手が使えま したが、ノートPCで同じ手が使えるかどうかは不明です。 |