TP560/E/XのHDD換装

2000/11/03作成 2001/06/25更新

画像が無い場合は
http://isweb41.infoseek.co.jp/computer/kuextu/500/560_h.htm
 TP560/E/XのHDD換装

【関連リンク】
TP560 TP560E TP560X
HDD換装レポート  コラムのHDD関係
DiskManager2000の使い方

ウルトラスリムのTP560シリーズのうち、TP560/E/XのHDDは
ディスクパック式ではありませんが、コツさえ知っていれば、簡
単にHDDを換装することができます。ここではTP560Xを使った
例を説明します。

TP560/Eは8GBを越えるHDDを装着した場合、起動できなくなりますので
上記DiskManager2000によるBIOS騙しが必要になります。TP560Xでは
8GBまで確保できて起動もできるようですがSCANDISKが異常を言ってくる
可能性が高いです。同じくDiskManager2000を使用するか、Windows2000
を導入するといった手をお勧めします。

厚さはTP560/Eでは12.5mm厚のものが使われていましたが、TP560X
では嵩上げ用のスペーサーと一緒に9.5mm厚のものも使われています。
特にスペーサーを自作する必要もないと思いますが、気になるなら自作
してください。ネジで本体に固定されるので構わないと思います。

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TP560Xをひっくり返した画像です。白く着色した4個所(円で印をつ
けた個所)が隠しフタになっているところです。薄いプラスチックのカ
バーがネジの上に貼られている形です。カッターの刃で端からこじっ
て外してください。カッターの刃でこじると、かなり遠くまで跳ね飛ぶ
ので、後で隠しておきたい場合は飛ばないようにテープ等で固定し
てからカッターで外してください。



ハードウェアメンテナンスマニュアル(HMM)では全てのネジを外さ
なくても、となっているようですが、実際にHMMを見ていないので
簡便法でいきます。当初から露出していた9個、隠されていた4個
のネジを外します。メモリのカバーの固定用ネジはそのままで構
いません。本体の奥の方(ディスプレイ側)のネジは長いネジになっ
ています。戻すときに間違わないよう気をつけてください。

なお、こういう時の常で、バッテリー、ACアダプターは外しましょう。



外したネジです。長いのが2本と短いのが11本です。



元に戻して、キーボードを開けます。この時、前部中央のキーボ
ードの固定部が外れると後で面倒ですので、ここの上部を押さえ
たままでキーボードを開けましょう。



ネジを外していれば、キーボードは基本的には上げる事ができま
すが、左側面中央部に噛み合わせ部があって、ここが引っかかっ
てキーボードが上がりません。先の細いマイナスドライバー等でこじ
って噛み合わせを外して、キーボードを上げましょう。あせって強くす
ると壊すこともあるので慎重にやりましょう。



マイナスドライバーでいじるところは、Fnキーのあたりになります。



噛み合わせ部の画像です。ここでは白く着色しています。



HDDは円で囲んだところに一箇所あるネジで本体に固定されています。
プラスドライバーでネジを外します。



ネジを外すと上図のように持ち上げる事ができます。HDDのピン
に繋がっているシートケーブルを慎重に外してください。私は親指
の腹でずらしたり、爪でずらします。傷つけると怖いので、ドライバ
ーといった工具の使用は最終手段にしてください。



シートケーブルを外した状態です。



HDDを取り出したところです。HDDをシステムボードに固定する
ための金具はHDDの手前側についています。ネジを外せば簡
単に分離できます。金具の穴の位置は内ネジ、外ネジ、どちら
でも対応可能です。TP560Xの最終モデルあたりでは、ノイズ防
止用と思われる銅テープがHDDに貼られていたことがあります。
新しいHDDにも同様にテープを剥がして載せ換えてください。TP
535シリーズほどノイズの害は深刻ではないと思いますが、念の
為です。



HDDを裏返した図です。このモデルでは標準で9.5mm
厚のHDDが使われていたようで、12.5mmのHDDでの
場合と位置がずれないよう、プラスチック製のスペーサ
ーがディスクについていました。最近ではHDDも6GB級
では9.5mm厚しか新品では入手できませんので、標準
で12.5mmが使われていたTP560/Eあたりの換装の場
合、スペーサーを自作するか、無しでやるか決めないと
いけません。スペーサー無しでも側面のネジで本体とは
固定されるので、保証はしませんが実害は無いと思いま
す。



固定用の金具をつけたら、HDDを本体に戻します。戻す時にHDDの
向きを間違えないようにしてください。お腹を上にしています。また、
コネクタは手前側のMaster/Slaveの2列には当たらないようにして
装着します(確かbutうろ覚え)。



最初に押さえてキーボードを開けるように、と書いた、キーボードの
固定部のパーツです。奥のほうを向いてL字型の金具がこちらを
向いています。下図ではもっと感じが判るとは思いますが。

やっかいなのは、中央の溝にはめるL字の金属パーツがうまく固定
できなくて、装着しようとするとポロポロ外れる場合です。そういう
時は、仕方ありませんので、テープ等で固定して対応してください。
ただし金属製のパーツですので、べたべた貼るのは何かのスイッチ
に使われているとまずいので気をつけてください。



画面側から見た図です。手前にL字金具の下の部分が出ている
のが判ればいいのですが。



KBを閉じた時にうまくはまらない個所があるかもしれません。右側
面の奥のオーディオ関係のI/Oのコネクタがある部分の噛み合わせ
にも注意してください。白く着色した部分がコネクタの半円上部に
きっちり乗っかります。この画像ではなんか合成をしてしまったようで
きっちりはまった状態も載っていますね。水色の部分が固定前、下
の部分が固定後です。



再びネジをはめます。長いネジを間違えないように奥の端に使いま
しょう。HMMには締め付けトルクについての記載もあると聞いていま
す。本来は確認しないといけないのでしょうが、とりあえず、ほどほど
に締めてください。無理に固く締めるとネジが折れてしまうこともあり
ますので。好みに応じて、隠しフタも貼ってください。

以上で作業は終了です。時間があれば、スペーサーの寸法等を
測って補足したいと思います。

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