TP220

2000/10/29作成

B5ノートの幕開けとなった名機です。サブノートという
新しい市場を開拓した当時のBMのチャレンジ精神に
は頭が下がります。当初日本IBMの初めてのパソコン
であるマルチステーション5550発売十周年という限定
モデルとして登場し、予約FAXが殺到したため、増産
したところ、マニア層以外には売れなくて在庫処理が
大変だったという噂もあります。ボディにはマグネシム
合金が使われて軽量性と頑丈さの両立を図っていまし
た。CPUは386SL-16MHzと非力ですが、今でもモノクロ
画面ながらLinux等で活用されている方がいらっしゃる
ようです。

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通称、のり巻きパックというIBM純正のカバーです。
カバーをしたままでも背部、左右の拡張コネクタが
使用できたため、非常に重宝しました。


正面図です。画面の下の赤いのがトラックボールで、画面下の
右側にボタンがあります。使用しているうちにうまく動かなくなり
パチンコ玉で代用したという話も聞いたことがあります。これだけ
小さくてもフルキーボードというところが立派です。


左側面です。のり巻きの構造が判るのではないでしょうか。
側面のコネクタはPC CARDのもので、TypeIIx1が装着可能
でした。上下裏返して挿すという変わった構造でした。



底部です。下の方がIBM純正の独自形式のメモリーキットで
その右上に斜めになっているのが、ライオスシステムから
出ていた充電キットです。この別売りオプションを使わない
場合は乾電池で動作させることになります。充電をしている
時に角度を変えて見るとLEDが点灯しているのが見えたり
(確かミラー経由だったような)したのですが、再現は難しそ
うです。



右側面です。スイッチとFDDのコネクタが見えます。FDDは
TP701C/CSを除く他のサブノートと、ケーブルとドライブ部
を一緒に使うという前提では相互に流用可能なようです。



正面からバッテリーを外した状態です。ライオスシステムから
出ていたオプションのNiCdバッテリーが手前、前部左側の穴
が装着部です。残念ながらACアダプターも乾電池ホルダーも
散逸しているため起動させることができません。



右側奥の斜めに2個あるトラックボールのボタンが判るといいの
ですが。この配置は立ったままでの使用を考えて決まったと聞
いたような記憶があります。手前の電池は左にずらして引っ張
って取り出す、はめて奥に押して右にずらして固定という感じ
ですね。



背面部です。のり巻きとは紐で固く結ばれています。左から
マウス/KBポート、CRT、RS-232C、パラレルの順にインター
フェイスが揃っています。

中古として買う場合
CPUが非力ですし、Enhanced IDEにも対応していません。分解も
面倒です。ACアダプターも基本的には他のTPからの流用はでき
ませんし、まともに動く流通在庫はまれではないでしょうか。往時を
懐かしんでオブジェとして飾るぐらいしか今となっては使い道がない
かもしれません。インターネット上ではまだまだ関連サイトが残って
いるかもしれませんが、時と共に情報は少なくなっているはずです。

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