マインドシェア


不定期コラム Vol.671
2002/03/29作成


マジで書くネタが無いので、苦し紛れの記事です。3:00に起床して
時事ネタのアップデートをした後、4:00からちょっと苦労しています。

最近はパソコンにもあまり興味が無いので、パソコン雑誌は本屋に
予約しているものを月末にまとめて引き取るパターンです。

出費削減ということで、ネットワーク関係等の雑誌を始め、色々と
購入を減らしています。欠かさず買っているのはDOS/Vマガジン
ぐらいです。

巻末の編集後記でソフトバンクのネットワーク関係の雑誌の休刊
で編集部に戻ってきた、という話が出ていました。あの雑誌も以
前は買っていたのですが、まぁ何にせよNT系の雑誌とかネットワ
ーク系の雑誌は高いものが多いので、仕事で必須ということで
なければ真っ先にカット対象になります。

本当は月刊アスキーも削減していたのですが、発売から10日も
経って立ち読みして、HDDの記事が参考になると思って買いました。



仕事上ではPC/AT互換機というか、Windowsしか使わないので
他の系統はどうでもよいや、と思っていたのですが、社内の某
部署で不死鳥のごとくDTP用に新しくMacを買う話が出て来てい
たりして、やっぱり、ちょっとは他の世界も知っておかないといけ
ないかな、という気にさせられました。

Mac万歳という訳ではなくて、展示会や特別なイベントに合わせて
ハードウェアを発表してきた従来の手法を止めてPC/AT互換機と
同じような間隔で矢継ぎ早にマシンを投入するAppleの姿勢に懐
疑的な感想を述べた記事に惹かれたからです。

内容は、前述のモデル投入のタイミングの変化の話以外に、
3次元の描写の速度を誇るビデオチップを搭載したと言っても、
OSがろくにサポートしていない状態では絵に描いた餅だ、とか、
OSに大規模な変更が予想される状態で現行OSに最適化された
アプリケーションの開発が進むはずがない、そのお寒い状況を
自己の怠慢を棚に上げてソフトハウスの開発努力の不足と言い
きるAppleの社員、無駄が多いモトローラーの開発力、今まで
クロック数の競争は無意味だと言ってきたのに、今になって速度
を誇るCPUを投入する二枚舌性、それでもクロック数ではIntel/
AMDに敵わない現状、といった、Macを巡る悲惨な環境を並べて
こういう状況では新機種が出てもユーザーはついていかない、
Appleとユーザーは分断された状況にあるといった話だったと思い
ます。雑誌は会社に置いていて、これは一読しただけのうろ覚え
の記憶なのですが。

このAppleとユーザーの乖離というのが記憶に残っていたのに
今回の苦し紛れのネタ探しにGoogleで「マインドシェア」で検索
した結果が結びついたのが下記のリンクです。

http://www.kaigisho.ne.jp/literacy/midic/data/k31/k3139.htm
 マインドシェア mindshare
  米国のApple社の社内で使われている用語で、共感を持って意志疎通できることを意味
http://w3.med.tohoku.ac.jp/~gonshin/210/g210p9a1.html
 たまには道草「マインドシェア」大西龍貴
  ヘヴィーマックユーザーとアップル社とは、「一緒になってより良い製品を作っ
  ていこう」というマインドシェアをしていた

こういう「マインドシェア」という考え方もあったのね、というだけなのですが。
「心情・志向における占有率」ではなく「心情分担」とは恐れ入りました。
さすがカルチャーが違うな、と実感したしだいです。さすが西海岸文化ですね。
別にMacを揶揄するようなものでしゃないのですが、その意外性に驚きました。


通常のマインドシェアといった場合は、だいたい下記のような話になります。

http://www.nikkei-r.co.jp/report/9702/mind.htm
 マインドシェア調査−知覚に残るブランドの研究
  純粋想起法で一番目に想起(再生)されたブランド(第一想起)がマインドシェア
http://www.astec.co.jp/WORLD/WORLD46/jin.html
 ASTEC WORLD46 「勝負は助走の前の回転までで決まる」
  マインドシェアとは、お客さまの心の内でその企業がどのようなポジションを占めているかということ
http://www.sw.nec.co.jp/word/az/az209.html
 e-ロイヤルティ(顧客ロイヤルティ)
  顧客の心の中で、その企業がどのようなポジションを占めているかということを指す
www.yomiuri.co.jp/adv/ojo/02number/199904/04toku2.html - 18k - キャッシュ - 関連ページ
 1999.4特集/企業とクリエーティブの距離2
  売るための広告とマインドシェアを高める広告とは違う..商品情報は十分知りつくされたレンズ
  付きフィルムは別に商品力を語る必要はなくて、ただ「ここに居続けていますよ」という“マインド
  シェア”が大切です。それを買う時に、何となく○○フィルムが好きだからということであれば、
  そこに面白広告が成立する。そのブランドを持続させるための広告と、流通のようにその場
  その場で売り切っていく広告というのはマーケットが違うはずなんですね
http://www.zdnet.co.jp/news/9907/14/netmerger.html
 ZDNN インターネット企業の買収・合併がますますブームに
  心理的/マインドシェアが,この世界では領土に相当する要素


そもそもは、アスキーのベスト・モバイル部門の賞をThinkPad s30が
受賞していて、あぁこれでマスコミにおけるThinkPadのマインドシェアも
終わりだねぇ、という話を書く予定だったのですが、書いているうちに
どんどんズレてしまいました。今で4:50。時間が無いのでこれぐらいに
しておきましょう。s30の終焉が決まった今、何を言っても始まらないで
しょうから。




個人向けの販路をWeb上と一部のThinkPadに強い販売店に特化する
のは、コスト削減の上からもやむを得ないとは思いますが、s30のような
マスコミに受け易いモデルを失うことで減るマスコミでの露出度をIBMは
どうするつもりなのでしょうか。いかに企業の購入担当者の忠誠を繋ぎ
とめていくつもりなのか。品質保証キャンペーンも逆効果に成りかねない
現状で。今までの惰性、あるいはシステムの付属? 自社開発せずに
Dellから調達するSIベンダーと変わりませんね。スティックしか使えない
(と思いこんでいる?)信者のためだけに細々とモデルを供給する?

ThinkPadのマーケティング戦略、生き延びるためのブランド・アイデン
ティティはどこにあるのしょう。先が見えないと思うのは私だけでしょうか。

いかにユーザーのマインドシェアを維持するつもりなのでしょう。魅力的
なモデルも投入せず、端末用の平平凡凡としたモデルだけでお茶を濁す
のではお先真っ暗です。堅牢にも疑問符がついてますし。

デザインではソニーに及ばず、価格ではDellに及ばず、堅牢さでは
松下のタフブックに及ばず、です。

中のチップは他社と同じでバグも同様に引きずりますし。単にソフトが
少ないシンプルさが好きな通(というか偏屈?)なユーザーにしか真価は
理解されない、という縮小路線の行きつく先は何なんでしょう。

ビジネス向けということでスペック的には新機軸の投入は遅れています。
確かに3Dは不要だた思いますが、コンボドライブの導入も遅れていますし。

マジでスティック式のポインティングデバイスという点だけがThinkPadを
買う理由となっています。..........

  袋小路の堂堂巡りというか、どうも前向きに考えにくい明日ですね。
ThinkPadの明日はどっちだ。



[独白]
というのがこの原稿の結末ですか。短時間に締め切りに追われて書くと
むちゃくちゃ混乱してますね。推敲すればもうちょっとマシな文章になった
かもしれません。ネタ的には3本分の話が入っている訳で。独立させた
方が良かったですね。

まとめると、
・経費節減で雑誌を減らした。ネットワークやNT系は高すぎる。
・アスキーを買うことで他分野のマシンを知ることも意味があると思った。
・Macの言う「マインドシェア」の意外な意味。なんじゃこりゃ
・と言いつつ、お寒いMacの現状
・そもそもの発端はs30の受賞とマインドシェアの終わり。
・IBMはThinkPadに対するマインドシェアはどうやって確保するつもりなのか

  という風に話が偏移していっています。随想だから、いいでしょう。
  思考メモといった体裁でしょうか。枚数制限が無いからWebは楽です。
  All about ThinkPadの時は枚数制限で苦労しましたから。もっともその
  分、拡散、惰性、推敲不足、といった問題もあるのでしょうが。
おっと、これ以上書くと、またズレていきそうで。もう5:10なので打ち切りにします。駄文失礼。




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