大チョンボ
不定期コラム Vol.73
2000/06/29更新
ThinkPad Club http://www.thinkpad-club.com/の方で
A20mの15"モデルのカタログのサイズの数値が実際と違うため
に困っているとの報告があり、そんな馬鹿な?と思いつつ、調べ
てみました。一つはTP300/A20系会議室のボードリーダーを
やっているので、というのがあります。
TP A20mは12.1",14.1",15"のサイズの液晶を持つ各モデルがあ
りますが、これが当初のパンフレット等では全モデル共通のサ
イズになっていました。実際には12.1"&14.1"、15"とでサイズ
は異なっています。
12.1"&14.1 15.1"
(誤) (W)317x(D)267.5x(H)36.7〜43.2 ←
(正) (W)317x(D)267.5x(H)36.7〜43.2 (W)329x(D)267.5x(H)38.1〜44.7
で、この書きこみが行われて一両日の内に日本IBMのWEBサイト
の製品仕様は問題表面化から迅速に?修正が行われています。
http://www.ibm.co.jp/pc/thinkpad/tpa20m05/tpa20m05s.html
ThinkPad A20m[製品仕様]
間違いの証拠として現在も残されているのは、同じくWEBサイト
上のシステムガイドや店頭のパンフレット等になります。
http://www.aichi.to/~thinkpad/catalog/tpa20m/
ThinkPad Loveのカタログ倉庫等にもあります。
http://www.ibm.co.jp/pc/home/pdf/tpa20m05.pdf
TP A20m システムガイド
このエラーはどこから来たのかが気になって米IBMのサイトも
色々覗いてみました。
http://www.pc.ibm.com/qtechinfo/MIGR-4JTT8B.html
TP A20m - General Overview
The 12-in and 14.1-in models are
36.7 mm (1.47-in) in front and 43.3 mm (1.73-in) in rear,
317 mm x 267.5 mm (12.7-in x 10.7-in) .
The 15-in mode is 8.1 mm (1.5-in) in front and 44.3 mm (1.76-in) in rear,
329 mm x 267.5 mm (13.1-in x 10.7-in)
*8.1mmは38.1mmの間違いと思われます。前後はカットアンドペーストで
そのまま持ってきたので、私のタイプミスとかではないと思います。
時間が無いので再確認はしていませんが
*それにしても、日本IBMの修正数字と厚さが少々違うのは、誤差の範囲
というのか、計りなおしたのか、換算方法の違いなのか?
もちろん仕様の違いは十分ありえますが。
日本 43.2/44.7mm 米 43.3/44.3mm
http://www.pc.ibm.com/qtechinfo/MIGR-4JTSXK.html
TP A20m -System specifications
は間違いです。
下記はSystem specificationsからの引用です。
Width: 317 mm (12.7 in)
Depth: 267.5 mm (10.7 in)
Height: 36.7 mm (1.47 in)in front and 43.3 mm (1.73 in) in the rear
重さはモデルごとに分かれていますが、サイズの表現は上記だけです。
この数字は12.1"&14.1モデルのもので、結局のところ、15"モデルの
数字が漏れていることになります。日本語の誤ったパンフレットと同じです。
SPECSEETの方も違います。
http://www5.pc.ibm.com/us/me.nsf/Spec+Sheets%5cThinkPad
ThinkPad Spec Sheets
からアクセスできる
IBM ThinkPad A Series Notebooks 06/19/00 というPDFファイルの
中身の数字が違っています。日本語のパンフレットはこの数字をベース
に作られたため、今回のような大チョンボをやったのでは、と勘ぐって
います。
後は危機管理が問われるべきでしょう。
参天製薬のような人命にかかわる回収騒動とは違いますが、
少なくともパンフレットの売り場からの回収は早急にやる必要があります。
問題はこの事実を告知するかどうか、です。
私はサイズなんて普段このクラスのノートには気にもかけていないのです
が、数字で選択される方もいらっしゃいます。事後報告をどうしたらいいか
は私も判断に迷います。闇から闇に、というのも手です。現状ではWEB
サイトの仕様の数字だけが直っています。それならそれで、早急に他の数
字、システムガイド等の修正も必要です。特に米国のような訴訟社会での
公開資料の数字が違っていることに、下手をすると東芝FDDの二の舞か、
と心配しています。大っぴらにするにしろ、頬かむりするにしろ、迅速な対
応を期待します。
さて、6/29中にぎりぎり間に合ったと思って書上げたら、TPi1124の
内蔵時計の時間が狂っていて、既に6/30になっていた、というオチが
最後につきます。まぁ、これも一つのチョンボということで。
ISDN PC Cardを使っていると
サスペンドからの復帰に失敗することが多いので、改善策を発見できな
ければTPi1124からの離脱を早めなければなりません。参った。