256MB SDRAM装着結果報告 
Rev.B2

不定期コラム Vol.69
2000/06/24初版,6/25,26,27更新
(緑色部分が最新の追加、修正箇所)
 6/27 B1:TP600の項考察
     B2:TP770E 再テスト、1486,1496テスト結果反映,240X考察追加

大掃除で行方知れずになっていた貴重品の256MB SDRAM
を発見しましたので、昨晩色々な機種でテストしてみました。
OSがWIN9xの場合はこれほどのメモリーは不用な可能性が
高いですが、将来のパワーアップに備えるための実験と
いうのが残業の名目です。

使用したDIMMは下記のものです。128MBは全く手持ち在庫が
無いので、やむを得ずT20標準のものを外して用いました。

256MBは秋葉原のPS/PLAZA WAKAMASTUで買ったものですが、
現在は品切れのようです。

256MB ハギワラシスコム HSD-ISZ256T
    144pin PC100 SDRAM 256MB
    高さ31.5mm
128MB IBM T20標準搭載 128MB>
    144pin PC100 SDRAM 128MB

結果は下記を見ていただくとして、問題はDIMMのサイズです。
特にTP390シリーズではシビアでした。DIMMの寸法が常に同じ
かどうかは判りませんが(ハギワラシスコムは多分変わらない
と信じています)他のメーカー製品を買う時は十分に注意して
ください。

1.15"(29.2mm),1.05"(26.7mm)というサイズの規格はあるようで
すが、他のサイズについては調査中です。1.25"という手元の
GREEN HOUSEのPC100 64MBは31mmです。0.5"(インチ)は
2.5mmのようなので、TPで使えるサイズ的には1.22"程度でな
いと難しいかもしれません。一部の機種では32mmあたりが限
界のようなので。

各ベンダーのホームページ等でサイズまでは確認できないと思
いますが、動作実績は確認できるはずです。ThinkPad Clubの
資料ライブラリーや過去ログ、FAQにも情報があるはずです。
せっかくの高価な投資が無駄にならないよう十分注意してください。

なお、実際に動作確認したモデル名は書いてあります。それ以
外のモデルで多分大丈夫と書いてあるのは私の判断です。一般
に同じBIOSを使用するものであれば、経験則的には同じ結果が
出る事から独自に判断しました。

TPi1200/1400シリーズにはハイバネーション用のFnキーがざっと
見たところ見当たらないのでハイバネーションはテストしていません。

このテスト結果を使うことで生じた一切の損害には応じかねます
ので、ご了承ください。

認識されない場合、BIOSを最新のものにすると認識される場合が
あります。TP600/E,390E/X等は場合によって必要です。
TP600/770/770EDではモデムのドライバのバージョンも関係するようです。

動作報告等がありましたら、ThinkPad Clubに報告して頂けると幸いです。
いつかはメモリー関係の資料を作成する予定ですが、なかなか手一杯で。
今回テストができなくて機器待ちの分はその時に補足させて頂きます。

メモリー関係の資料作成が間に合わないので、今回は不定期コラムの
中で報告します。


Model    公式の値       非公式上限       備考
A20m   64-512(256+256)        
A20p   128-512(256+256)        
T20    128-512(256+256)        

1124    64-192( 64+128)              256MB 装着でWIN98起動不可
  *BIOSは256MBまで認識していますが
   W98SEがSafeModeCommandPromp以外起動しません

1157    64-320( 64+256)        

1200    64-192( 64+128)   256( 64+256)  ハイバネーション(HB)不明

TP240   64-192( 64+128)   319( 64+256)  ハイバネ(HB)からの復帰失敗
 ハイバネーションからの復帰が遅いモデルなので私が待ちきれなかっただけ
 かもしれませんが、それでも実用的ではありません。
 ハイバネーションを使用しない環境なら使用可能かもしれません。
 ハイバネーションからの復帰が遅く、大容量メモリを装着するとハイバネーショ
 ンを使うより再起動の方が早いという事も有り得ます。ハイバネーションを使わ
 ない使い方でもいいかもしれません。
 @niftyではW2Kでの320MBでの使用実績(ADTEC)や、OS不明ですがIBM純正
 での使用実績があります。
 2609-15Jは標準搭載メモリが32MBなので32-160(32+128)。最大値は未確認です。

TP240X  64-192( 64+128)             
   *2609-51J(WIN98)+256MBは起動画面でフリーズしました。    
   姉妹機1124も256MBでWIN98起動しません。

   *ThinkPad Clubの方でチップセットの440MXの管理できるメモリーの上限が
    256MBなので、256MBを装着すると内蔵64MBとの合計で256MBを超えて
    しまうために、うまくいかないのでは、という話が@niftyのPanasonic系の会
    議室であったとの情報を頂きました。そうならば、他のOSのマシンでテスト
    しても同じ結果かもしれません。一応試してみる予定ですが、W2Kモデルの
    入荷時期が読めないので、この件はとりあえず打ち止めにします。

    440MXの推測があたっているのであれば、同じ440MXのTPi1200は256MBを
    増設しても256MBまで認識しているだけにちょっと残念です。256MB DIMMを
    増設するためには、新しいチップセットが搭載されるのを待つしかないかもしれません。

TP390   64-256(128+128)   319( 64+256)  2626-5AJ,物理的に2枚挿し不可,HB可
  *2626-2xJは標準搭載メモリが32MBなので32-256(128+128)です。
  *高さ31.5mm〜32mmを超えるものは装着不可です。
   手持ちの128MB、256MBは片方のスロットではサイズ的に合わ
   ないので装着できませんでした。 

TP390E  64-256(128+128)            2626-C5J,HB可
  *256MBx2はBIOSで511MB認識しましたが、
   WIN98では255MBしか認識されませんでした。
  *256MB+64MBは255MBですので、128MBx2と同じ結果になります。
  *2626-9xJ/BxJは標準搭載メモリが32MBなので32-256(128+128)となります

TP390X  64-256(128+128)   511(256+256) 2626-P0J,HB可,Sizeギチギチ
  *高さ31.5mm〜32mmを超えるものは装着不可です

TP570  64-192( 64+128)   319( 64+256)  2644-1A7,HB可
TP570E  64-320( 64+256)                     

TP600  64-288(32+128+128) 415(32+128+256) 2645-JRT,HB可,
  *256MBx2の場合
   BIOS 511MBまで認識(Installed)、使用可能(Usable)415MBと表示
   されます。
  *256MB+128MB
   背面側に256MB、手前に128MBの場合は351MB認識されます。
   逆の場合は287MBです(@niftyの情報を元にテストした数字です)。

  *OSがWIN9xの場合、合計で224MB以上のDIMMを装着する場合に
   モデムのドライバのバージョンが古いとWIN9x起動画面の後に
   例外0Eが出てブルースクリーンで落ちてしまう例が@niftyで報告
   されていました。この場合は内蔵32MBと64MB=96MB、32MB+
   128MB=160MBでは問題が発生せず、32+64+128=224MBで
   起きるようです。256MB DIMM装着で障害が出た例は判りませんが、
   搭載メモリーが224MB以上であれば同様の問題が起きると
   考えてよいかもしれません。

   TP600/770/770EDでモデムドライバは共通なものがIBMのWEB
   サイトで提供されていますが、そのWIN95/98用モデムドライバの
   ドキュメント(ibm336.txt)の中に
   <2.36>
   -(修)256MBメモリー導入時の例外エラーの修正
   とあるそうです。これはThinkPad Clibでの情報では
   .英語ドキュメント(acpdw9x.txt)だと,
   <2.36>
   - (Fix) Corrected an exception error which occurs two 128MB DIMMs are installed.
   となっているそうです。

   英語表記の方を正しいと考えると、128MBx2を追加したら
   例外エラーが起きるというより、128+64=224MBでも駄目と
   いう例を米IBMで見落として、最終的に日本IBMが256MB
   メモリーと解釈したのではないでしょうか。当時256MBメモリ
   ーなんて実物が無かったかもしれないとしたら、128MBを2枚
   挿した場合と書くのを面倒くさがって、256MBとしたのかも
   しれません。日本語への翻訳は要注意ですね。

   後講釈はともかくとして、
   対策としては内蔵MODEMを無効にするか、有効な場合はモデム
   ドライバのVersionをV1.36以上に上げる、あるいはWIN9x以外の
   OSを使う、という解決策があります。特に初期モデルの41J/51J
   では注意が必要です。 私がテストしたモデルはTP600最終のW98
   モデル2645-45JのHDDを装着したJRTだったためか、256MB DIMM
   のテストを行う上で障害に出くわさなかったので、問題の存在に
   気づきませんでした。

  *2645-41J/51J/JRTは標準搭載メモリが32MB,他の機種は64MBですが
   64MBのモデルも32MB DIMMが追加されているだけで、標準搭載は32MBです。

TP600E  32-288(32+128+128) 543(32+256+256) 2645-5AJ,HB可,
  *256MB+128MBで415MBという結果でした。
  *256MBx2 起動不可でしたが
  最新版のBIOS V1.10で256MBx2で543MBまで認識されました。

  *内蔵モデムのドライバはTP600/770/770EDとは違うため、
   TP600でのような合計で224MB以上メモリー装着時の障害はありません。

  *標準搭載メモリは64MBですが32MB DIMMが追加されて
   いるだけで、標準搭載は32MBです。
  *BIOSが1機種だけ別になる2645-55Jは
   この結果が使えるかどうかは判りません。

TP600X  64-576(64+256+256)                 

TP770   32-160(32+ 64+ 64)   224(32+128+64)  現物が無いので確認不可。
                     415(32+256+256)?←TP770Eでの数字

  *@niftyではTP770で内蔵32+128+64=224MBで使用している話が
   あります。TP600のようにDIMMの装着順に指定があるように思われます。
   多分手前側に128MB、背面側に64MBです。モデム内蔵モデムでの話です。

  *内蔵モデム搭載モデルは、V1.36以前のモデムドライバのバー
   ジョンの場合、224MB(内蔵32MB+128MB+64MB)以上のメモリー
   を搭載すると,例外エラー発生でWIN9xが起動できない、という
   点に注意が必要です。この件についてはTP600の項で考察して
   いますので、そちらを参照してください。

  *BIOSが同じTP770Eで内蔵32MB+256MB+256MBで415MBまで認識
   しました。多分TP770でも同様の結果が出るものと予想します。
   詳しくはTP770Eの項を参照してください。

TP770E  32-160(32+ 64+ 64)   415(32+256+256)
  *256MBを手前側のソケットに挿した場合は287MBまで認識されます。
   逆に背面側では160MBとなります。 

  *256MBを手前側のソケット、背面側に128MBでは351MBとなります。
   逆に挿した場合は287MBでした。
   
  *256MB 2枚挿しの場合は32+256+256=415MBまで認識しました。
   他のOSだと違うかもしれませんが、テスト環境が無いので判りません。

  *128MB+64MBはDIMMを挿す順番で認識が変わります。
   手前側のソケットに128MB、背面側に64MBの場合、224MBまで
   認識します。逆の場合は160MBとなります。

   この原稿の以前の版で起動画面が延々と続くので諦めて切りました、
   とあるのは、Autoexec.batのハイバネーション用ファイル作成の行が
   延々と作業していたためのようです。これを削除することで、256x2
   まで普通の時間で起動するようになりました。

TP770ED 32-160(32+64+ 64)    32+128+64=224  現物が無いので確認不可。
                     415(32+256+256)?←TP770Eでの数字
  *基本的にはTP770/Eと同じと思います。
   V1.36以前のモデムドライバのバージョンの場合、
   224MB(内蔵32MB+128MB+64MB)以上のメモリーを搭載すると
   例外エラー発生でWIN9xが起動できない、という点に注意が必要です。
   この件についてはTP600の項で考察していますので、そちらを
   参照してください。
  *@niftyで256MB+128MBができるみたい、という話が出た事があります。
   32+128+64=224MBの実績はあるようです。
  *TP770Eと同じならば32+256+256=415まで認識できると予想します。
   詳しくはTP770Eの項を参照してください。

TP770X 128-320(64+128+128)   現物が無いので確認不可
                     415(32+256+256)?←TP770Eでの数字
  *TP770Eと同等か、登場が後の分だけにTP600Eと同じ程度(544MB)認識
   する可能性はあります。実機が無く実験ができないのが残念です。
   詳しくはTP770Eの項を参照してください。

1430  64-256(128+128)     現物回収待ちで未確認
1436  64-256(128+128)     現物無しで未確認 1430と同様のはず
1450  64-256(128+128)     現物無しで未確認 1430と同様のはず
1455  64-256(128+128)     現物無しで未確認 1430と同様のはず

1456  64-256(128+128)     511(256+256) 1456と同様のはず
1459  64-256(128+128)     511(256+256) ハイバネーション(HB)不明
1476  64-256(128+128)     511(256+256) 1456と同様のはず
1479  64-256(128+128)     511(256+256) 1456と同様のはず

1424  64-256(128+128)     511(256+256) 1464と同様のはず
1425  64-256(128+128)     511(256+256) 1464と同様のはず
1445  64-256(128+128)     511(256+256) 1464と同様のはず
1464  64-256(128+128)     511(256+256) ハイバネーション(HB)不明
1465  64-256(128+128)     511(256+256) 1464と同様のはず
1484  64-256(128+128)     511(256+256) 1464と同様のはず

1426  64-256(128+128)     現物が無いので不明 1496と同様のはず
1486  64-256(128+128)     511(256+256) ハイバネーション(HB)不明
1496  64-256(128+128)     511(256+256) ハイバネーション(HB)不明



まとめていたら夜が明けてしまいました。では、おやすみなさい。





 *@niftyの情報は法人アカウントで一週間に一回程NiftyManagerで
  自動巡回させているものからです。普段は見ていません。ROM専用
  に用意したアカウントで、非常時用の情報収集のために自動巡回を
  流しているものです。今回は256MBの情報チェックのために久しぶり
  にキャビネット(会議室ログ)を開いて、キーワード検索をかけたもの
  の結果を参考にしました。プライベートのアカウントで@niftyに復帰す
  る予定はありません。

  6/27もインターウェイ経由で自宅からWEBブラウザーでFIBMTP2
  に入ってTP600会議室の2645-41Jのメモリー上限の項を再確認して
  みましたが、@niftyからインターウェイに入るやり方が判らず時間を
  浪費したので、また新たにムカついています。今でも一部の会議室の
  情報は宝庫だと思いますが、使い勝手が悪いのでどうしようもないです。
  あれじゃ飼い殺し状態みたいなものでは。WEB会議室に全面移行する
  まで積極的に利用する気にはなれません。


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